丁家の人びと

  • バジリコ
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862380593

作品紹介・あらすじ

篆刻の聖地・杭州西〓(れい)印社創立の中心メンバーだった丁仁の孫が語る「私」と「家族」の60年!中国民衆の知られざる戦後史。

感想・レビュー・書評

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  • 中国の中の小さな日常やある家族の系譜のことを知れる良い本だった。
    こんな本を紹介していた、小説という毒を浴びるに感謝。
    結婚してもどうやら名字はかわらないみたい。子供の苗字は、選べるのか夫の名字になるのかわからないけど娘さんの苗字は夫さんのだった。
    作者の名前が綺麗、読みもかっこよい。写真見たらあんまり可愛くないおばさんなんだけど…
    この年代の中国の人は、生き延びた人なんだなあと、これからお年寄りの中国の人を見たら凄いと思うんだろうなあ。
    文革があんなに大変なことだったとは…。しかも自分の生きてた時間の、すぐ隣の国で起きてたことに驚きがあった。
    娘さん結構可愛い、でも今はもういい年担っているだろう。
    名前の読み方が、新鮮でいいなと思う。ニュースでの読み方も中国の読み方で良いのにな。

  • 杭州にある篆刻の西泠印社の創始者丁仁の孫。
    彼女が激動の人生を語ったものをまとめたのが本書。

    西泠印社は文化大革命で破壊され、
    資産家階級出身の一家は「政治」に翻弄される。
    ここに書かれているのは、誰か訳者が介入したものではなくて、
    彼女の口から出てきた言葉がそのまま文字になっているもの。

    生きた言葉には感情がこもっていて、
    一字一句丁寧に読んだ。
    歴史背景の説明の引用もとの文献が裏付ける彼女の人生は壮絶でありながらも、力強い。
    彼女が最後に述べているように、
    この人生は決して珍しいものではなくて、歴史の一部であるということ
    その事実に身震いする。

  • 篆刻の聖地・杭州の西[シ令]印社の創立メンバーであった丁仁の孫が語る「私」 と「家族」の60年を、三年余にわたる聞き書きをもとにまとめる。

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