- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862485823
作品紹介・あらすじ
鉄道会社が仕掛けるあの人気サービスの「儲けのしくみ」がわかる。
感想・レビュー・書評
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表題テーマの他、「トワイライトエクスプレスのスイートが2部屋しかない理由」や「大阪環状線に40年前の車両が走っているワケ」、「Suica、IKOCAの普及をJRが進める理由」など、ビジネスとしての切り口で鉄道を分析する高校生にも読みやすい一冊。
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タイトルの山手線と東海道新幹線を比較しながら、どちらが儲かっているかだけではなく、JRグループ各社のビジネスモデルを様々挙げられて紹介されている本です。
カシオペアやトワイライトエクスプレスの高級寝台列車、大阪環状線に40年前の車両が走っている訳など、JR各社の戦略のあれこれがあって興味深く読みました。
2010年に出版された本なので、トワイライトエクスプレスなど、惜しまれつつ廃止された列車や、このときよりも新たに営業を始めた列車もありますが、JRの戦略や
国鉄時代にはできなかった新しいことなどをこの本でたくさん知ったように思います。 -
コンサルタントによる鉄道経済あれこれ。マニアよりのビジネスマンにはいいかな。ちなみに表題の問題は山手線の圧勝でした。理由は本を読んでね。星3つ
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鉄道を経営学から見ると、どうなるか。
たとえば、列車の編成を見て、
鉄道会社がどのようにして、経済効果を最大にしようとしているのか
割引切符はなぜ売られているのか、
(鉄道会社が損して得を取る方法)
などを
きちんと分析され、書かれている本です。
ちなみに、この本のタイトルの問題、どちらだと思いますか? -
新着図書コーナー展示は、2週間です。
通常の配架場所は、3階開架 請求記号:686.3//N34 -
本書のタイトルになっている「山手線と東海道線ではどちらが儲かっているのか?」というのは、本書で触れられているトピックの一つに過ぎない。この他にも豪華寝台特急、観光列車、新幹線の割引切符、SuicaやICOCA等のICカード、オレンジカード等のJR各社が扱う様々な商品を「ビジネス」という観点から考察している。
「鉄道もの」の本として考えると着眼点が新しく面白い。特に運賃周りのトピックは実際に鉄道を利用する時にも役に立つだろう。ただ、この本がどのような層をターゲットとして書かれているのかがイマイチよくわからない。
まず、鉄道マニア層に向けた本としては「500系が東海道新幹線から消えた理由」や「乗車券・定期券の分割購入」「間合い運用」など、真新しさに欠けるトピックも多く見られる。
しかし、鉄道マニアでない一般向けの本としては、「●●系」という単語が十分な注釈もなく用いられていたり、「山手線」の定義を「戸籍上の山手線」としていたり等、不親切な印象が否めない。 -
立ち読み:2010/9/25
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この答えはデータの取り方による。本の最初の方にその答えが書いているので種明かしをすると、売上や利益の考え方が、総額なのか、単位あたりなのかによって異なるという考え方である。経営分析をする人間にとっては常識的な話ではあるが、こうやって改めて具体例で説明してもらうと良い本だと思ってしまう。その他にも、JR東日本の企画切符であるぷらっとこだまでは10,000円で東京大阪間が行き来できることや、のぞみ100号の3分後に出発する202号は臨時列車扱いなので、すいていることが多いなど有益な情報も記載されていた。
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ざっくりいえば鉄道の「儲け」について語る本。大切な観点なのはわかるけど、何となくあんまり楽しくない。
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山手線
路線は品川から田端までの西側20キロ
乗車距離は平均6キロ
東海道新幹線は長い区間で
1キロあたりの損益では山手線の方が大きい。
一般に公開されているデータから、身近な鉄道路線の収益性を分析。
輸送密度:通過する人員を路線全体で均した数値
山手110万人/日、新幹線23万人/日。距離あたりにすると結構いい勝負
収入
山手:3.4億/日...、距離あたりでは1700万円/km・日、新幹線850万円/km・日、
費用 山手が大きい。短い距離に列車、旅客が集中している
山手:300、新幹線:100
電車という身近で興味を持ちやすい題材を使って財務について説明している
2.オレンジカードの販売に積極的なJR北海道
3.切符を全てネット販売すると、JR東海の収入は80億増える