- Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862551757
感想・レビュー・書評
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このシチュエーションにおける判断で今後の自分がある程度どうなっていくのかわかってしまうような瞬間が完璧に切り取られていて、それだけでもう読む価値あるな、と思わされる。実行後の実感含め、満点。最高。
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大橋 裕之の自伝的名漫画。
そんなに興味がないのに、プロボクサーになりたいと実家を飛び出し、ジムにはあまり行かず、バイトでマネーを稼ぎながら、思いついたかのように漫画家を目指す主人公。自分が何者なのかわからず、ただひたすら無駄に時間が過ぎていく時期は、誰にでもあったと思う。
自分も、昼間はブックオフをめぐって、村上春樹や自意識満点の詩集を100円コーナーから買いあさり、夜は記憶が飛ぶほど実家のウィスキーを飲みまくる日々があった。
そんな日々は、気づくと終わっているもので、「遠浅の部屋」でもそんなことが描かれている。北野たけしの「キッズリターン」のような、ラストはとても爽やかな気持ちにさせてくれるので、おすすめです。 -
わたしも漫画家になりたい!
遠浅の部屋っていいタイトルすぎる -
おもしろいわーー
自伝としてもだけど、細々したエピソードがね -
大橋裕之さんの描く漫画の温度というか、湿度というか、空気というか。
悲しさも、寂しさも、丁度良い。
自伝的なこの漫画は、
大橋さんと同い年である自分に、大きく響いてしまった。
10代の時の変な自信や、何かとてつもないモノが目の前に立ちはだかってるあの感じ。絶望とまでは行かない不安感。
あぁ、そうか。
そんな時間を過ごしてたんだな、
君も僕も。 -
無気力、無駄な自意識、時間の浪費、映画版苦役列車のようなグダグダの青春劇(ごめん、小説まだ読んでないんだ…)。
でもこれって自伝だからさ、やっぱり漫画家を目指して駆け出し始めるわけですよ。
その眩しさったら…読みながら、いつまでもダメな私は「待って…置いていかないで…」って嘆くわけですよ。
何か発破掛けられた気がします。何にかわからないけど…。
山下敦弘監督に撮って欲しいな。