鳥マニアックス 鳥と世界の意外な関係

著者 :
  • カンゼン
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862555090

作品紹介・あらすじ

鳥の「すごい! 」ところ(生態ほか)をマニア(ミリタリー・鉄道・航空、SF等小説・映画・漫画・アニメなどオタク文化を嗜んでいる方々、
それらのジャンルに興味をもっている初心者)のツボを押さえつつ(反応しそうなアイテム、創作物に登場&関連する事物、事象をできるだけからめながら)紐解く、
鳥とそのまわりの知識・雑学を紹介。

〇鳥の色察知センサーの凄さ
確実に人間より優れているのは、色彩分解能と時間分解能だ。鳥からすれば、人間の見ている世界など、何世代か前のゲームの、
再現性の悪いグラフィックを見せられているような気分であるかもしれない。

〇鳥の鏡認識話
ハトは鏡像認識ができるようだ。もう一つ、カササギも鏡像認識ができるという研究がある。そして、カササギはカラス科の鳥だ。
カラスの仲間にはちゃんと鏡像認識ができるものがいるのに、ハシブトガラスにできない、だと?

〇鳥の嗅覚ナビゲーション
鳥が嗅覚を使ってナビゲーションを行う例も知られている。鳥の嗅覚は未発達だと言われてきたが、
最近の研究では、鳥類でも嗅覚を積極的に用いる例が見つかっている。

〇鳥と闘争
カラスがこういう闘争をやっていると、集団のほかのカラスたちが野次馬として集まってくる上、最後は周囲を取り囲んで見物する。

〇鳥の二足歩行と「歩くマシン」
動物の中ではかなり、二本足に適応した方である。人間の直立二足歩行というのは、かなり変わった姿勢である。
こんな、膝も腰も伸ばして突っ立っている生き物は他にはいない。最新メカの歩き方。

感想・レビュー・書評

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  • 人間が過去から憧れを持つ大空への飛翔を鳥の生態や軍事側面、物理現象をオタクな文章で綴られている。内容もわかりやすく、親近感を得られる興味深い一冊。

  • 面白かった。やはり非常に読みやすい松原先生本、そしてマニアは素晴らしい。鳥がどうやって飛んでいるのか、簡単に知りたい人は必読。ただし、ネタが”おたく”的なものが多いのでわからない人は置いてけ堀になるかと思われる、そこも魅力。松原先生本、川上先生本を愛読してきた人なら間違いなし、小ネタも満載。標識調査の苦労話もちょっとあって面白い。巻末の映画と本のガイドがここ最近のマイラインナップと被ってて笑える。南米河のオススメではあるんだが、そういう事は多々起こるとはいえ、興味深い。

  • マニアックすぎるけど面白い。検索しながら読みたい。

  • 私は「いいぞ。もっとやれ」派。

  • この著者の本、すごく面白いんだけど、
    今回の本は、松原ワールド(少し遠慮しつつ)全開へ!って感じで面白かった!

    人は、知識と知識が繋がる時、知識と経験が繋がる時に、面白いって感じる。

    鳥と新幹線、鳥と戦闘機、鳥とF1マシン(これはないっす)など、つなげて解説されてくのが
    超極面白い。

    著者によるとまだ出力調整してるみたいなので、
    次は、最大出力で望んで頂きたい。
    編集者がついてこなかろうが、周りから何か言われようが、

    読者(一部の好奇心中毒者)はついてきます。

  • 文庫化希望!揚力は速度の二乗に比例する。

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著者プロフィール

1969年、奈良県生まれ。東京大学総合研究博物館特任准教授。
京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。
理学博士(京都大学)。専門は動物行動学。
著書に『カラスの教科書』『カラスの補習授業』(雷鳥社)、『カラスと京都』(旅するミシン店)、『カラス屋の双眼鏡』(ハルキ文庫)、『カラス先生のはじめてのいきもの観察』(太田出版)など。

「2018年 『鳥類学者の目のツケドコロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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