- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862651358
感想・レビュー・書評
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アメリカ女流作家怪奇小説選。家にまつわる物語が多い気がします。どれも安らがない……。
お気に入りはエレン・グラスゴー「幻覚のような」。夫人が見ている子供の姿は、幻覚なのか幽霊なのか。あやふやなようでしっかりと真相は明かされ、そして幕切れもきっぱりしっかりと印象的な作品。これぞホラーです。
イーリア・ウィルキンソン・ピーティー「なかった家」はあやふやな部分が不気味な一作。結局何なのか分からずに、不気味な感覚だけがずっと漂っている、これも見事にホラーですよねえ。
表題作イーデス・ウォートン「ざくろの実」って、実は読み終わってもタイトルの意味が分からなかったのですが。解説で語られていたので納得しました。なるほど、そういうことか、と理解すると、恐ろしさが増した気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
資料ID:80800710
請求記号:933.78||Z
配置場所:工枚普通図書 -
内容はどれも可もなく不可もなくで、他の作品も読んでみたいと思えるほどの作家は残念ながらいなかった。また、誤字が少し気になる。
<収録>
『揺り椅子』シャーロット・パーキンズ・ギルマン、『壁にうつる影』メアリー・ウィルキンズ・フリーマン、『新婚の池』ゾナ・ゲイル、『成り行き』ウィラ・キャザー、『なかった家』イーリア・ウィルキンソン・ピーティー、『幻覚のような』エレン・グラスゴー、『青い男』メアリー・ハートウェル・キャザーウッド、『ざくろの実』イーデス・ウォートン