体内飛行

著者 :
  • 短歌研究社
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862726407

作品紹介・あらすじ

日常=ワンダー。

目で、手で、身体で受け止めてきたものたちが、
短歌の中に放たれる。
──ワンダーに満ちた日々の記録。──

短歌専門誌「短歌研究」連載「体内飛行」(2017‐2018年)/書き下ろし9首を含む「1980-2019」/全280首を収録。
『架空線』に続く5冊目の歌集。


中学生の頃が一番きつかつただらうな伏目がちのメドゥーサ
正夢のやうだと思ふ濡れた手で掴めば濡るる手紙のことを
試着室に純白の渦作られてその中心に飛び込めと言ふ
( 帰るつてどこにだらうか) コントでは手首をひねつたら部屋の中
内と外つながつてゆくあやふさのエッシャー、細く柔らかな線


装画 山下陽子「無辺の跳躍」(『未踏の星空』より)
装幀 花山周子

著者プロフィール

神奈川県横浜市に生まれる。同人誌poolおよび[sai]の他、さまよえる歌人の会、エフーディの会、橋目侑季(写真・活版印刷)とのユニット・山羊の木などでふらふらと活動中。2020年3月、5冊目の歌集『体内飛行』刊行。その他の歌集に『裏島』、『離れ島』『架空線』がある。最近の趣味は「しなかった話」の蒐集。

「2020年 『砂の降る教室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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