なぜ危機に気づけなかったのか ― 組織を救うリーダーの問題発見力

  • 英治出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760647

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  • 2010.04.11 日本経済新聞に紹介されました。

  • 書籍情報

    なぜ危機に気づけなかったのか

    組織を救うリーダーの問題発見力
    Know What You Don't Know
    著者 : マイケル・A・ロベルト
    訳者 : 飯田 恒夫
    四六判 上製 320ページ 本体1,900円+税 2010年2月発行
    ISBN10: 4-86276-064-3 ISBN13: 978-4-86276-064-7
    ジャンル : 経営・マネジメント
    キーワード : 問題発見, 問題解決, 危機
     
    問題を解決する前に「発見」せよ
    問題を解決するには、まず「問題」がわかっていなければならない。企業をはじめ、多くの組織において問題は隠れてしまい、いくら問題解決法を知っていても、「解決すべき問題」が何か、わかっていないことが問題になっている。
    問題が起こり、大事故・大惨事に発展してから解決策を見出すより、問題になりそうなことを早くに発見し、まだ軽微なうちに手を打つことのほうが価値がある。
    しかし、手遅れになってからやっと危機に気づいたり、見当違いの問題を解決しようとしている場合さえある。現実の世界では、リーダーはまず問題を発見しなければならない。解決すべき問題が何かを把握する。真の問題を見極めることが最も難しい課題である。
    優れたリーダーが実践する、問題発見7つのスキル
    優れたリーダーは、危機を未然に防ぐべく、問題を発見する能力を身につけている。本書では、150人以上の経営者へのインタビューと、ビジネス・政治・軍事・スポーツ・医療など数々のケーススタディを分析。優れた問題発見者となるために、リーダーがマスターすべき7つのスキルと能力を示す。
    もくじ
    著者紹介
    推 薦
    はじめに
    第1章 問題の解決から問題の発見へ
    ―包容力をもって問題を受け入れる
    ―なぜ問題は隠れるのか
    ―得失評価をする
    ―問題を効果的に見つける能力を身につける
    ―孤立化の落とし穴
    第2章 フィルターを避ける
    ―情報のフィルタリングが起きる理由
    ―ゲートキーパーを避けるために
    ―きわめて先見の明があるリーダー
    第3章 人類学者になる
    ―どうして発言と行動が一致しないのか
    ―観察力に磨きをかける
    ―若干の注意事項
    第4章 パターンを探す
    ―直観とは何か
    ―不完全な類似性
    ―問題発見のソリューション
    ―パターンを認識する能力を高める
    ―ビジネススクールで学ぶこと
    第5章 点を結びつける
    ―「システムは赤信号を点滅させていた」
    ―情報の共有を阻む理由
    ―少数集団における情報の共有
    ―情報の共有を促進する方法
    ―「防止する」という心構え
    第6章 価値ある失敗を奨励する
    ―なぜ失敗を容認するのか
    ―容認できる失敗と出来ない失敗
    ―役に立つ、低コストの失敗
    第7章 話し方と聞き方を教える
    ―クルーリソース・マネジメントによる訓練
    ―コミュニケーション上の過ち
    ―対人コミュニケーションの改善
    ―個人ではなく、チームとして訓練する
    第8章 ゲームの録画を見る
    ―事後検討会:期待と危険
    ―競合他社に関する情報活動:期待と危険
    ―デリベレイト・プラクティス
    ―鏡を見る
    第9章 優れた問題発見者の心構え
    ―新しい心構えの3つの要素
    謝辞
    原注

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著者プロフィール

ハーバード・ビジネススクール教授。経営学総論、経営意思決定、ビジネス戦略のコースで教鞭をとる。特に注力している研究テーマは戦略的意思決定プロセスとトップマネジメント・チーム。ハーバード・ビジネスレビュー、リーダーシップクォータリー等に寄稿多数。また、モルガン・スタンレー、ノバルティス、世界銀行をはじめ多数の組織でリーダーシップ開発プログラムを実施しているほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ロッキード・マーティンなどの顧問を務めている。ハーバード大学経営学修士号およびハーバード・ビジネススクールの博士号を取得。修士課程に在籍時、学部生に経済理論入門コースを教え、優秀な教育指導者に贈られるアリン・ヤング賞を二度受賞した。

「2006年 『決断の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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