- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862761088
作品紹介・あらすじ
逃げるな。現実を直視せよ。知日派・松下政経塾出身×大統領アドバイザーの著者が語るハーバードで人気沸騰!変革期のリーダー論。
感想・レビュー・書評
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12.1.1
末吉
朝から新春初読みです。ぼくの年ぐらいになると仕込みが命です。新しい考え方に常に触れることによってでしか思考の鮮度を保つことができません。ですから初読み、初会いは大切ですね。
今年一番というか年末からじっくり読み込んでいるのは、新しいタイプのリーダー論ディーン・ウイリアムズの「リーダーシップ 6つの試練」です。ぼくぐらいの年齢、立場になれば何より理論化しておくことはリーダーシップスタイルだと思えるからです。このリーダー論はほんと新鮮です。従来の組織意欲論やビジョン論とは一線をかくし、問題解決を促進するための具体的な方法を丁寧に書き込んでいます。緻密な書物ですのでとりわけ丁寧な読み方がいりますね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーダーに襲いかかる6つの試練、
その試練への対処方法、そして真のリーダー、
つまりはリアル・リーダーシップについて書かれた一冊。
僕がこれまで読んだリーダーシップに関する本の中で、
1番勉強になった。
過去の偉人を取り上げて、
6つの試練について具体的に説明してあり、
自分自身の過去の体験とも照らし合わせながら、
頭が常に回転する感覚で研ぎすまされた。
リーダーシップには、
「偽のリーダーシップ」
「真のリーダーシップ」があり、使い方を誤れば、世界をとんでもない方向に導いてしまう恐れがあること。
そして、リーダーシップを学び・実践するには、
痛みを伴うこと。どんな時でも、その実践を止めないようにしたい。
これを機会に、もっと研ぎすましていく。 -
豊富なリーダーシップに関する事例は読み応えがあった。でも反面、書かれている理論は後付け的に感じる点が多く、sowhat感が拭えない面もあった。
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2012年10冊目。
自社本のため割愛。 -
変革の時期に求められる真のリーダーシップとはどのようなものか。著者はそれを「リアル・リーダーシップ」と名付け、数々の事例分析を通じて、リーダーが陥りがちな「偽のリーダーシップ」と対比させつつ、分かりやすく解説している。
その中で著者は、リーダーシップが直面する「試練」を6つの類型に分類し、それらの試練の類型ごとに、リアル・リーダーシップのあり方も異なると説く。リーダーは直面する試練の本質を見極めた上で、その状況に適応したリーダーシップを発揮しなければならない。さらにリーダーは、自身の資質や価値観を反映した「アジェンダ」を常に内省し、探索することで、そのアジェンダが試練を乗り越えるにあたって「制約」になっていないかを常に自問しなければならない。
日本への造詣が深い著者により、明治天皇や西郷隆盛といった日本の事例が多数引用されていることに加え、文字どおり「複合型試練」に直面している今日の日本において、リーダーシップの欠如を嘆くだけなく、自分にできることは何かを問いかけるきっかけにする意味でも、本書を読む価値は非常に高いと思う。 -
偽のリーダーシップではなく、リアル・リーダーシップの具現法を6つの環境条件に即して展開
強制ではなくマキコミ力、適用条件にあった柔軟性がカギ -
■真のリーダー
・人々の状況、脅威、機会に応じて適切に現実を直視させる
・グループを適応作業に取り込ませ、彼らの価値観、習慣、
行動様式、プライオリティを適切に変化させる
・人々を導いていくために必要な洞察力と叡智を追求する
・原動力となることに責任を持つ
■偽のリーダー
・人々の服従を必要以上に求める
・管理メカニズムとしての支配に夢中になる。
・集団やその中のグループを十分に関与させない。
・自分の安全地帯や集団における既存の見方を超えて解決策を探そうとしない。
・自分だけが心理を理解し、今後どうすべきかを知っていると確信している。