それでも、対話をはじめよう――対立する人たちと共に問題に取り組み、 未来をつくりだす方法

  • 英治出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862763198

作品紹介・あらすじ

アダム・カヘンの原点となる名著、完全新訳で復刊!
"望まない現状を変えるためには、望まない相手との協働が必要だ。

アパルトヘイト、アルゼンチン危機、グアテマラ内戦……
著者の経験した数々の社会問題や紛争解決への道のりから見えてきた、
新しい未来を創り出すための話し方・聴き方とは。

感想・レビュー・書評

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  • 訳者解説の聞く、話すに関する4つのモード、マトリクス表がわかりやすかった。

  • アダム・カヘンの最初の本の新訳版。

    前の翻訳は2008年に出たということで、私は出てすぐ読んで、その後再読していないので、15年振りということになる。

    旧訳と比較してないので、どこがどう変わったかはわからないが、全体として読みやすくなった印象をもった。

    もちろん、その後のアダムの本やU理論などなどを読んだり、ワークショップに参加したり、いろいろしたので、「そうそう」みたいな感じで読みやすく感じたのかもしれない。

    いくつか自分の理解が十分でなかったところで、改めて理解が進んだ概念もいくつかあった。(「ディベート」に関する部分とか)

    本は、理論的というより、さまざまなエピソードを紹介しながら、ストーリー的に語られているので、読みやすい感じはするのだけど、全体としてどういうフレームになるのかはややわかりにくい。

    その辺りのところを訳者が解説で、U理論のフレームに当てはめ直して、全体を整理してくれているので、スッキリする。この解説のためだけでも、読む価値がありそう。

    著者のファシリテーションは、その後、「愛」「力」「公義」の三位一体論に発展するわけだが、この本は、その入り口、とくに「愛」を中心に語られているということになる。

    しかし、改めて、三位一体論を頭にいれて読むと、明確に概念整理はされていないものの、そこにつながっていく話しはあって、面白かった。

    カヘンは、静的なフレームワークの中でファシリテーションする人ではなく、なんか軸の極を行ったり来たりしながら、ダイナミックに前進していくような人なんだろうなと思った。

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著者プロフィール

レオス・パートナーズ社パートナー。オックスフォード大学経営大学院「科学・イノベーション・社会研究所」特別研究員。過去にはロイヤル・ダッチ・シェル社にて社会・政治・経済・技術に関するシナリオチームの代表を務める。1991~92年には南アフリカの民族和解を推進するモン・フルー・シナリオ・プロジェクトに参画。以来、企業や政府などの問題解決プロセスのオーガナイザー兼ファシリテーターとして、これまで50カ国以上で活躍している。アスペン研究所ビジネス・リーダーズ・ダイアローグ、組織学習協会(SoL)のメンバー。カリフォルニア大学バークレー校エネルギー・資源経済学修士、バスティア大学応用行動科学修士。2022年には、シュワブ財団の「ソーシャル・イノベーション思想的指導者2022」に選ばれた。著書に『敵とのコラボレーション』『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』『社会変革のシナリオ・プランニング』『共に変容するファシリテーション』(以上、英治出版)など。

「2023年 『それでも、対話をはじめよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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