- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862802460
感想・レビュー・書評
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投資の大原則を平易な文章でまとめてくれている。出版は2011年だが、現在でも通じる基本的な考え方。
投資本を何冊か読んでいれば目新しい記載はない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目新しい情報はなかったかな。
つまるところ、奇策はないということですね。
リスク分散は当然だし、円依存も神話ですし。
英国保険会社については、やや興味を引かれました。
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知り合いのファイナンシャルプランナーからお借りして読んだ本。
簡単に言うと、円安・インフレ時代における資産管理・運用のあり方について解説した本です。
2年前に書かれた本ですが、初心者でもわかりやすく解説しているほか、数字の大小は別にして、今日の動向(=政府主導による円安・インフレなど)をきちんと見据えている点は評価が高いです。
すべてを鵜呑みにはできませんが、成熟期から衰退期に入る日本においてどう資産を管理・形成していくかを考える上での入門書として良い一冊だと思います。 -
お金を稼げる人とそうではない人、情報をうまく自分に引き寄せられそれを都合よく使える人がお金を稼ぎまくりそれ以外の人世を搾取する。これが現在の世の中
著者もそのことは踏まえている事であろうだからこそ自分の頭で考えられる力が欲しい。
つまりこの国にお金を貸しているのはあなたです(21P)
私たちが金融機関に預けているお金を私たちに断ることもなく勝手に借りていって、使い果たして返せませんという状況になっている。(28P)
国家は借金を抱えています。一方、国民は資産を持っています。(54P)
新興国投資の可能性 60年ほど前にタイムスリップ(118P)
なんら経済活動の裏付けのないものから収益を得ようとするのが大きな間違いなのです(128P)
確かに銀行預金は元本保証です。1万円を預けるといつでも1万円は出せます。しかし、保証してくれるのはあくまでも一万円という額面であって資産価値を保証してくれる羽目ではないのです。(146P)
格付けとはいわば金融機関の偏差値です。
金融機関が信用できるかどうかというのはこの偏差値=格付けによって判断するべきなのです。(170P)
大体列記してみたがまだまだ著者と考え方が違うというところはいっぱいあるし納得できないこともある。しかしそれを結果という概念で抑えられれば出る幕は一切ない。 -
資産防衛の考え方が素晴らしい
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南図書館で目を引いたので読んでみた。
今までに自分が知らなかった新しい考え方で、面白いと思った。
鵜呑みにするわけにはいかないが、こういった新しい視点も大事にしていきたいと思った。 -
経済学の入門的な知識が解説されています。
知っておいて無駄はないことばかりだと思います。 -
オススメです。
詳しい書評はこっち→http://kumafx.seesaa.net/article/225453591.html -
こういう知識はいれといて絶対損はない。逆にしらないと損をするね。
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資産はどのような形でどの程度持つべきかという問題はとても難しいもので、自分の年齢、家族構成や、どのような人生を送りたいか、によって決まってくるもので自分で決断すべきものだと思います。
とは言っても、最低限の資産を形成するにあたって、資産運用の本を参考にしていきたいと思っているのが現状です。少なくとも最近10年間は、何も考えずに、円の積み立てをコツコツとしてきた人が、デフレや円高の日本を考えると正解だったと思います。
これが果たして今後10年間も続けられる戦略なのか、変える必要があるならば、いつどのようにすべきかを勉強したいと思い、この本を読んでみました。
最終的には、具体的には名前を明らかにしていませんが、欧州系の保険会社で変額保険を積立型で投資していくのが良いというのが結論のようです。
以下は気になったポイントです。
・もしも税金をまともに徴収してきていれば、国家の借金はゼロであるかわりに国民金融資産は300兆円(1500-1200)程度(p35)
・デフレは、資産を持っている人には最高の状態、インフレは借金を持っているものが望んでいるもの(p55)
・資産を形成したり増やすという面においては、円高が良い(p63)
・円安は収入は増やしてくれるが、消費支出も増えるので個人資産は減る、但し、それが実感できるのは1ドル=200円近くになってから(p68、72)
・世界金融危機のときに日本が金融緩和をしなかった(できなかった)理由は、アメリカが立ち直るために円高ドル安を飲まされていた(p81)
・格差が拡大したのは、小泉改革のせいではなく、「円高」である(p83)
・預金封鎖に対抗するには、海外の金融機関の海外の本支店に口座をもって、そこに資産を移転しておくのが、唯一の方法(p93)
・新興国の日本は、1950年を基準にすると、40年間で380倍、年16%の利回りで運用されていたことになる、円高を考慮すると年20%(p119)
・日本は人口の増加によって経済が活性化して「円」も上昇した、2100年には5000万人を切るので株価も長期的には下がる(p137)
・日本の人口は、関ヶ原の合戦:1227万人、明治維新:3330万人、2006年のピーク:12779万人である、2030年で11522万人(p137)
・円安で増えた収入を世界で運用することで、さらに円安により資産が増える、これが数年以内に始まる円安を天国に変える唯一の方法(p142)
・安く買う唯一の方法は、買う時期を分散することで価格の変動リスクを吸収する、積立投資である(p182)
2011/7/3作成