四枢要徳について: 西洋の古典に学ぶ

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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862850089

作品紹介・あらすじ

20世紀で最も卓越したキリスト教哲学者の一人である著者(1904-97)が,トマス・アクィナスの解釈を踏まえてヨーロッパの伝統的な徳論の全体像を見事に描いた名著の翻訳である。
ヨーロッパの伝統を貫く四つの枢要徳である〈思慮,正義,勇気,節制〉は,キリスト教の対神徳〈信仰,希望,愛〉とともに,ヨーロッパの思想文化と人々の行動規範を根底から支えてきた。
とくに「為すべき事柄についての正しい理性」である〈思慮〉は,行為を真実の認識に従わせ,意志が真理にもとづいて善を選び,実践することを可能にする徳である。思慮は他の三つの徳の生みの親であり,思慮ある人だけが,正しい人,勇気の人,節制の人である。
「徳」を行為の領域に限定する傾向があるが,それでは不十分であり,「人間であること」の全体を視野に入れ,真実の人間存在や理想的な人間像を明らかにする人間学でなければならず,もし「徳」が人間の「存在」から切り離されたならば道徳主義に陥らざるをえないことを警告する。

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