「学問の府」の起源: 知のネットワークと「大学」の形成

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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862852786

作品紹介・あらすじ

現代は高度情報化や知識基盤型社会など,知識や情報に特徴づけられている。特に大学は国家・社会における知的活動の拠点,高度な専門知識をもつ人材の養成場として教育体系・教育制度の頂点にあり,その活動の成果が国家・社会の帰趨を左右する。大学は中世ヨーロッパ社会に誕生した教師や学生の組合・団体に由来し,現在では世界でこの制度が導入され,最先端の研究成果や人材育成を競っている。また大学に関しては2世紀以上にわたり多くの研究がなされてきた。
しかし人類はいつ,どこで,どのように知の探求を始めたのか。体系的な知の探求が行われた「学問の府」にはどのようなものがあったのか。古代・中世文明圏に存在した「学問の府」相互間の接触や交流と伝播はどのようなものだったのか。
本書は大学誕生以前の各地域における古代中世の学問知の起源と知識の探究・移転に関する足跡に,日英の研究者が挑んだ世界初の画期的な試みである。
メソポタミア文明からギリシア,ローマ,ビザンティンなど地中海世界への展開をはじめ,古代インドとりわけ仏教のアジアへの伝播,また古代中国の周王朝や諸子百家を背景とした太学や科挙の役割,さらに朝鮮,日本,ベトナムへの中華文明の展開,7世紀からのイスラム学術の展開と西欧への伝播など,読者は広域的な学問を前に新たな知の可能性を見出すだろう。

著者プロフィール

広島大学名誉教授

「2021年 『イギリス大学史 中世から現代まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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