日本書紀に秘められた古社寺の謎──神話と歴史が紡ぐ古代日本の舞台裏

著者 :
制作 : 三橋 健 
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863102255

作品紹介・あらすじ

『日本書紀』編纂1300周年!何がこの国を作り、動かしたのか?

神社の起源はしばしば神話と関連付けてとらえられてきたが、
古代、神社とは、たんなる宗教と信仰のための施設ではなく、
まつりごと=政治の中枢であり、天皇や豪族は神を祀る祭司としての役割も担っていた。
また、日本に仏教が伝来した6世紀半ば以降には、
神社とともに寺院も政治と権力の装置として機能するようになった。
 こうしたことを証言するのが、神話と初代神武天皇から7世紀の持統天皇までの歴史をまとめた『日本書紀』である。
そこに登場する寺社は日本の歴史と信仰、そして文化の骨格となったものばかりである。
それらがいつ何のために建てられたのか、歴史や信仰の世界でどんな影響を与えたのかを、謎解き風に解説。

<本書で紹介する古寺社の例>
【奈良県】オオモノヌシの本源・大神(おおみわ)神社…ヤマト王権発祥の深層
【三重県】アマテラスの霊地・伊勢神宮…なぜ八咫鏡が伊勢に祀られたのか
【奈良県】日本最初の寺・豊浦寺(とゆらでら)…蘇我・物部の崇仏・廃仏論争の真実
【愛知県】ヤマトタケル伝説の故地・熱田神宮…天皇に祟った「草薙剣」の実像
【福岡県】神宝と古代祭祀の古社・宗像大社…なぜ「絶海の孤島」が重視されたのか
【福井県】北陸の古社・気比(けひ)神宮…イザサワケ・応神天皇伝説の意外な背景
【奈良県】天武・持統ゆかりの古寺・薬師寺…じつは藤原京にもあった薬師寺
【大阪府】航海の守護神・住吉大社…河内王朝の守護神として発展
【奈良県】蘇我氏の残影・山田寺…朝廷軍に滅ぼされた蘇我石川麻呂終焉の地
etc.

感想・レビュー・書評

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  • 神社仏閣や古代史に興味がある人向け。ガイドブックに書かれているようなものよりもかなり突っ込んだ内容になっているが、さらにその奥に何があるのか?などその背景や古代史自体を詳しく知るには物足りない。本書のアプローチが日本書紀となっているので、そこまで期待してはいけなかったのかもしれないが…
    とは言うものの、古代史、日本書紀をかじったことがない人には言葉の説明が足りず、これもまた消化不良になってしまうのではないか。
    なんとなく入門者には難しく、さらに知識を深めたいという人には物足りずと中途半端なのがもったいない。どちらかに寄せてほしかったかなぁ。

  • エピソードが取っつきづらかった。

  • 大変興味深く読んだ。
    知識ありきをデフォルトとして読む事を想定されているようです。
    馴染みのあるお社がまま出て、色々と考える事が出来て良かった。
    『八岐大蛇からの天叢雲と尾張氏奉の草薙剣とは、まったく別物であったと考えられる』
    なんですとっっっ!?
    蛇を古語でナギともいう...。
    色々とリンクしてるのですね。

  • 読みたかった本。専門書と入門書の間で、中途半端と言う書評もあったが、私にはぴったり。神社からの切り口が良かった。神社巡りをしたい

  • 2021-1-3 amazon 1359-

  • ふむ

  • 興味深い内容ではある。

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著者プロフィール

1939年、石川県生まれ。神道学者。神道学博士。國學院大學文学部日本文学科を卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程を修了。1971年から74年までポルトガル共和国のコインブラ大学へ留学。帰国後、國學院大學講師、助教授を経て教授となる。1992年、「国内神名帳の研究」により國學院大學から神道学博士の称号を授与。定年退職後は「日本の神道文化研究会」を主宰。『神社の由来がわかる小事典』(PHP新書)、『図説 神道』(河出書房新社)ほか著書多数。

「2023年 『古事記に秘められた聖地・神社の謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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