作品紹介・あらすじ
「わが子を理系にしたい」――。先が見えない時代を生き抜くために、子どもには「専門的な能力を身につけてほしい」と考える親御さんが増えています。その中で、「理系」という選択肢が頭に浮かぶのでしょう。しかし、「家庭でできることはあるのでしょうか?」「親が文系なので自信がなくて……」という不安な気持ちが先行し、子どもに「間違った方向」で努力をさせてしまうと、むしろ算数・理科嫌いになりかねません。理系力を育てるための学習・生活習慣は、幼児期から始められて、小学校高学年から取り組んでも遅くありません。単に学力が高いだけではなく、目標に向かう方法や問題解決手段を自分で考えられる「ホンモノの理系力」を養うため、子どもの可能性を最大限引き出す方法をお伝えします。
感想・レビュー・書評
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大好きで信頼しかない西村先生(と辻先生)の本!気になってて借りました。
とても良かった!何が良かったかって、1番に親子関係の大切さを説いているところ。いつも読んでて安心する。
私も夫も理系大学出身。でも私は中身がド文系(芸術系かな?)で無理やりゴリゴリ勉強させられて理系に進んだだけの外見だけ理系。
世の中の親御さんに、我が子を理系に進ませたい方達が多くいること、理系に向いているかどうかが気になる方が多くいることにとても驚いた。
我が子たちはまだ小さいけれど、文系か理系かなんて考えたこともなかったし超どちらでもよい!
なんなら下の子は完全なる芸術系だと思ってるし!
私は進路を決める時に親から「お前は文系科目が得意だから、自分が理系を教えてやるから理系コースに進んで国公立を目指せ」と言われ。
この本にもある通り、それまで暗記が得意で完全に暗記頼りだった私は2Bと物理でドン底体験をする。そのまま無理やり3Cもやるからそれはそれは大変なことに。
そもそもね、私教えてもらって出来るタイプじゃないんだわ。
公式を丸暗記すれば良いんだ言われた通りにしろって言われても、興味がなければ頭に全然残らないし覚えられないしで。
結局自分で手を動かして、1から公式が作れないと、現象が実感出来ないと、全然出来ない。
でも受験はタイムリミットがあるから、毎回毎回公式を導いてたら時間もないし、でも公式が身体に染み付くまで問題をやり込むのも苦痛でしかなくて成績はほんとにひどかった。
結局大学受験は、得意の英語と暗記多めの化学でカバーするという。なんなのほんと。
親からは散々罵倒され殴られて育った自分としては、自分のやりたいことをやりなよって感じ。
林先生の"勉強は贅沢なものだから、したくなければしなければよい"が本当共感しかない。
数学や理科が好きならとことん磨いて理系の道に進めば良い。
結局のところ好きが最強、と私は思ってる。
とまあ、自分語りになってしまいましたが。
本書に書かれているような"体験"は我が家はよくやっているような気がするなぁ。
朝は時計をみて起こしてくれるところから始まり、
毎日私の飲むサプリメントの錠数数えさせて〜って言ってきたり。
温湿度計で数字を確認しながら今日は暑いね〜涼しいね〜じめじめしてるね〜って話をしたり。
風が吹いてれば今日は風速何mかな?と言ってたり。
体重計が大好きで勝手に乗って減った増えた言ってたり、携帯で雨雲レーダー見ていま日本のどこでは雨が降ってるとか何時ごろ降りそうとか教えてくれたり、おもちゃの電池がなくなれば、自分でドライバーで開けて充電器に電池を入れて充電してくれたり。
自転車こぎながら「時速??kmの爆速スピードだ!」とか叫んでたり。
もう例をあげたらほんと算数理科の体験なんて無限にあるよ。料理やおやつ作り手伝ってもらったりもするし。生きてて全てのことが学びだなあって感じるよね。
私が感受性豊かすぎる人間でいちいち色々な感想を口に出したり、なんでなんで人間なので何でもすぐ調べたがりというのもあるかもしれないけど。
子ども本当天才だよって毎日思ってる。どこからそういう発想になるのか。子どもに全て任せておけばうまいこと行くだろうっていつも思ってる。
本当彼らって凄いよ。
本とはちょっとずれた感想になってしまいましたが。とにかく!良かった!!
子どもを無理やり理系に進ませようなんて思う親御さんがこの本を読んで少しでも何かを感じてくれると良いなーと思う。
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#理系が得意になる子の育て方
#西村則康
#辻
著者プロフィール
中学受験のプロ家庭教師「名門指導会」代表。40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師として、最難関校に3000人以上を合格させてきた実績をもつ。暗記や作業だけの無味乾燥な受験学習では効果が上がらないという信念から、「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践。運営する中学受験情報サイト「かしこい塾の使い方」は16万人のお母さんが参考に。『中学受験基本のキ!第5刷(日経DUALの本)』(日経BP)をはじめ著書多数。
「2023年 『理系が得意になる子の育て方』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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