- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863321465
作品紹介・あらすじ
ハロウィーンの夜に始まった連続殺人事件に、ついに幕切れの時が訪れる。バットマン、ジム・ゴードン、ハービー・デント、正義を誓い合った三人の男達を待ち受ける非情の運命。二つの顔を持つ男トゥーフェイスが誕生する時、長い長いハロウィーンに幕が下りる…。スタッフインタビュー、シリーズ企画書、カバーギャラリーなど、豪華特典を満載。
感想・レビュー・書評
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犯罪渦巻くゴッサムシティに降り立った闇夜の騎士バットマン。あらゆる権力を腐敗させ私腹を肥やしてきた組織犯罪のボス達にとって、買収など及びもつかないクライムファイター、バットマンの登場は、予想だにしない脅威だった。
“スーパーヒーローの誕生で変わり行くゴッサムシティ。しかしその一方では、バットマンの登場に応えるかのように、新たな種類の悪がゴッサムシティに跋扈し始めていたのである。
バットマン史上に残る名作『バットマン:イヤーワン』の続編にして、屈指のミステリー大作『バットマン:ロング・ハロウィーン』が待望の邦訳!
ゴッサムシティを牛耳るファルコーネの支配に終止符を打つべく、バットマンとゴードン警部とデント検事は手を組んだ。
同時にファルコーネ一味を狙う殺人鬼ホリディの登場。ホリディをライバル視したジョーカーの暴走。ファルコーネの依頼を受けてウェインをコントロールして資金洗浄させるポイズンアイビー。ホリディを操っているのがファルコーネ一味と確信したマローニ一味とファルコーネ一味の抗争。それらがもつれあい明かされる、ホリディの正体とは?
クリストファー・ノーラン版バットマンの元ネタの一つになっているだけに、バットマンとデント検事とゴードン警部が警察の腐敗やマローニ一味との戦いと殺人鬼ホリディを追うストーリーが、緻密な伏線を張り巡らした秀逸なミステリー小説やロマンノワールのスタイルでリアルに描かれていて、バットマンユニバースならではの突飛な要素を元に、バットマンやゴードン警部たちの行動が引き起こした結果も説得力があるように、バットマンの諸要素を現実的な世界にいかに組み込むかが、バットマンやゴードン警部たちの心理描写を、ファルコーネ一味の妨害の前に摘発が難航し法を順守すべきか葛藤したりファルコーネ一味の策謀によってバットマンやゴードン警部たちが疑心暗鬼になる様子を緻密に描くことで見事に映像化されていて、何回でも読み返したくなるバットマンシリーズ最大のミステリー巨編に仕上がっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了
1回目 2022.4.6 -
謎の殺人鬼「ホリディ」の暗黒街への攻撃は続く。
そして、この事件はゴッサムを暗黒街の支配から
新たな時代へと導いていくことになる。
コスチュームの悪人たちが闊歩する、
終わらないハロウィーンの時代へと・・・
アメリカンコミックを代表するミステリ、閉幕。 -
正義と幸福を願った結果が、これなのか。
なんて哀しい。
世界の様相はりんごのように、二つにぱかりと割れるほど簡単なんだろうか。
正義と悪は簡単に二つに割ることが出来るものなんだろうか。
だとしたらハービーのあの最後の姿はなんなんだろう。
あれが悪人の姿か。
あれが善人の姿か。
あれはそんな風に単一に表現できる姿じゃなかった。
あんな混然一体とした有様を、どう呼んだらいいんだろう。
世界はきっと美しく、そうしてきっと醜い。
それらも簡単に二つに割れることはなく、地続きのグレーゾーンを互いに保有している。
「世界は、人間は、そんなものなのさ」とは言えない、言うことを自分に許さない彼らの戦いの一つの決着があれならば、なんて報われないのだろう。
それでもなお戦うという彼らの行く先は、じゃあ一体どこなんだろう。
ロング・ハロウィーンとは言い得て妙。
今なお、ゴッサムのハロウィーンは明けていないに違いない。 -
蝙蝠界の必須品ロンハロが日本語で読めるよ!の2。2ではトゥーフェイスさんになります。あとぼっちゃま泣いたりして可愛い(笑
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ダークナイト公開後の、今よりもかなり前になんとなく読んでたけれども、今読み直してみたらめちゃくちゃ面白かった。
よくバットマンは世界最高の探偵って言われてるけど、その本領発揮というべきゴッサムミステリー。
バットマン、ゴードン、ハービーのゴッサムで正義を信じて行動する3人の友情がバラバラに砕け散るまでのお話。そしてトゥーフェイスの誕生。
連続殺人鬼ホリデイとは誰なのか。
ビジュアルも美しいし、ストーリーも読み応えがありました。 -
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