Gad Sfortunato (EDGE COMIX)

著者 :
  • 茜新社
3.69
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本棚登録 : 1501
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863490802

感想・レビュー・書評

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  • 人と人との繋がり、出会いは歯車として回っていると考える主人公の刺青師、ガッド。
    本誌の中でのガッドの台詞である

    それひとつで
    単語の意味を真逆にさせる
    『幸運な』(フォルトゥナート)を
    『不幸な』(スフォルトゥナート)にさせる

    何故かその台詞が一番私の中に残っています。

  • 「求めているうちは、指先にもかすらない」ゲイ寄り。海外系。一度だけだといまいち分からないので再読推奨。basso名義の中で一番ドライに描写されてる作品なのでそのぶんスラスラ読めるけれど、人によってはあまり心に引っかからないところが大きそう。その辺りが好きになれるかどうかかなあ

  • 刺青師ガッドの生と性。奔放に色んな人達とからだを重ねるガッド、一番愛して愛されたい相手とは繋がれない… 二階に住んでいた作家の言葉「求めているうちは指先にもかすらない」はガッド自身にも当てはまる。色んな人がガッドの背中を見て飛んでしまいそうだと共通の思いを抱く、そんなガッドの危うさが人を引き寄せてしまうのかな…

  • 刺青師ガッドの性と生、まさに。BLですらつがいにならないと幸せになれないんじゃ……と病んでいたところだったので胸にくるものがある。そういう歯車……

  • ガッドはまさに自由の体現。

    自分は正反対の人間なのでいつもこういう人格に憧れてるんですけど、絶対にそうなれないからこそ憧れるのかなと思います。友達にこういう雰囲気のひといるなあ~。
    ひとつの場所にずっといないというか・・・だから「安心」みたいなものとはかけ離れているんだけど、でもそのこと自体がとてつもない魅力なんです。

    オノナツメさん(basso)の漫画読むとイタリア行きたくなりますよねー。

  • 「求めているうちは 指先にもかすらない。」

    主人公ガッドの人間性がすごく素敵。
    中性的なのもあるかもしれないけど、すごく不思議な人。
    彼を取り巻いている人間関係が若干読み込みにくいかも。
    何度も読むと分かってくるかと思います。

    次のBASSO先生のコミックスがいつ出るか分からないけど
    次巻にもとても期待してます!!!

  • イタリアの夜。
    四角く、黒く切り取られれた窓枠におさまるようにして
    男は濃い紫煙を夜の闇に吐き出す。

    男は飄々と、ただ淡々と人の身体に刺青を刻み
    すれ違い様、男に身体を差し出しては思わせぶりに
    その細く白い身体を翻して見せる。
    彼が何を望むのか。
    彼が誰を求めるのか。
    それは誰にも分からない。

    ただ人は彼の周りを通り過ぎてゆく。
    「求めるてるうちは 指先にもかすらない」
    その男の名前はガッド。

    ――刺青師、ガッド。


    bassoさんの描く男性は、どうしてこんなにも寂しげでどこか陰があって魅力的なんでしょう。
    特にこの「ガッド・スフォルトナート」に登場し、中心人物として描かれながら、決してその中身を語られることのないガッドは、私の中で素晴らしく魅惑的な人物です。

    この漫画は主にガッドを中心とした、男性同士の恋愛を描いた作品です。
    男性同士の恋愛というと、拒否感をもたれる方もいるかもしれませんね。
    少なくはありますが、実際その行為自体を描いた描写もあります。
    しかし、あくまでそれは物語の一要素であり、ガッドという人物の人間性や
    輪郭を際立たせるものになっているのが良いです。
    無言のコマにすら背景になんらかの言葉が流れ、ふとした表情の一つ一つに言葉にはならない台詞や心理描写が感じられる。
    漫画を読んでいてそんな表現に触れられることそれ自体に価値があり、
    またそのような表現ができるセンスに脱帽します。

    こんな人間性に憧れます。
    自分が一生そうなれないことを自覚しているからこそ。

  • BL久々に読んだ…

    短編がまとまってひとつの話になる構成で
    これは結構好きな雰囲気の話だった。

    違う話も読んでみたい。

  • ”刺青師ガッドの性と生”

    淡々と流れていくガッドの日常が描かれているのですが、とにかく全体的に色気を感じます。個人的にbassoさんはセリフ無しでも読めますねー。コマ一つ一つに引き込まれます。
    特定の誰かと、というわけではないのでそういうのが許せない!って方はご注意を。

  • ガッドさんの色気が半端ないです。クリスマスの話が好き。

  • オチも盛り上がりも無い。なんとなく他人の人生の一部を眺めてる感じ な本

  • 特にBLというものに興味はなかったんですが、なんせ描いてるのがオノナツメさん。何でこの人の絵だとこんなきれいなんだ。老眼紳士も然り。

  • どんだけスタイリッシュなゲイのセックスシーンやねん

  • amato amaroに登場した刺青師ガッドをフィーチャーした短編集

  • いつでも会えるよというけど、求めるものには辿り着かない。切なくて、味のある作品だと思います。「求めているうちは 指先にもかすらない。」まさしく、その通りだなと、納得してしまうからまた切ない。

  • 危うくて儚い関係性が、bassoらしいと思った。

  • bassoさんのこの線の独特さがたまらない。
    描き込まない線に迷いがない。そのくせどうしてか色気がすごい。
    ごちそうさまです。

  • この人間は今もこうやってどこかで生きていそう、と思ったら負けなのかしら。

  • もーほんと。性って感じ。
    その中でも友達との関係がすごいいい。
    だから、最後彼の所に転がり込むの話にはニヤニヤしてしまった。

  • そういった空気もあるよね、やるせなし。
    やっぱり同性でも下品に思えなくっていいなあ
    これっていつだったか短編で読んだ話に繋がっているよね恐らく、
    あれはスピンオフ?なのかな。再読しようかな。

  • 色気のある主人公。

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