ホワイトハッカーの教科書

著者 :
  • シーアンドアール研究所
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本棚登録 : 226
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863543836

作品紹介・あらすじ

 ネットの世界は不正を行うハッキング行為が横行しています。ホワイトハッカーはそれらのサーバーやネットワークへの攻撃を防ぐ仕事です。本書では法令遵守と倫理観を持った専門スキルを活かすハッカーになるためのさまざまな知識やスキルについて学べます。

■序文より抜粋
 本書では「ホワイトハッカーになるためにはどうしたらよいのか」という問いについて掘り下げます。ホワイトハッカーに憧れる人がたくさんいるのは日本だけではありません。海外でも多くの若者がホワイトハッカーになりたいと願っています。つまり、全世界でのテーマであるということです。
 ハッカー志願者や初心者に向けた本は国内外にいくつか存在します。しかしながら、その多くは技術的な話に終始しています。スキルアップ法やメンタル面について取り扱っている本はごくわずかしかありません。
 そういった背景もあり、本書の企画が生まれました。私の体験談に加えて、現役のホワイトハッカーやセキュリティ専門家の体験談を参考にしています。ただし、多くの成功談には再現性のあるものと偶然によるものがあり、それを見極めるのはとても困難です。そこで、私なりに吟味した上で、再現性のあるアプローチを抽出しました。そのために常識的あるいは無難なアプローチばかりに思えるかもしれませんが、万人向けの内容になっているはずです。極端な方法や突飛な方法も一部紹介していますが、それらは本書の中においてあくまでスパイスのようなものにすぎません。
 満点を取る方法ではなく、平均点を取る方法を紹介しています。平均点というと簡単に実現できるように思えますが、人生という長い期間継続するのは容易なことではありません。特定の期間だけ満点となる行動をしても十分ではありません。学びは永遠であり、ずっと平均点を維持しなければならないのです。
 本書を最後まで読めば「ホワイトハッカーになるためにはどうしたらよいのか」という問いについての1つの答えが得られるはずです。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    ホワイトハッカー…言葉の意味は分かるが、それの教科書?このシリーズは職種の紹介的な側面があるが、ホワイトハッカーって職業ではないしな…などと色々思うところがあり、気になったので借りてみた。
    読んでみると、教科書の教科書と言ってもいい、「こういう勉強をすれば、情報セキュリティの専門家になれますよ」な本であることが分かった。最初のページで、「この本は超初級者向けの本」とうたっている。
    その説明通りではあるのだが、その中身が非常に整理されておりとても良かった。私自身はホワイトハッカーと言うような立場ではないが、コンピュータを生業として初級者とは言えない立場になった。それでもこの本の所々は、メモを取りたくなる内容があった。自分があまり触れていないルート・ツールに刺激された。
    エンジニア界隈に広くオススメできる本。

  • 心構えに始まって、具体的な教材(オンライン、物理、学校、資格)、スキルアップ方法まで、幅広く網羅性の高い教科書。手がかりや方向性をつかむのに良さそう。

    ■モチベーションの上がる本
    ・CODE コードから見たコンピュータのからくり(日経BP)
    ・ハッカーズ(工学社)
    ・カッコウはコンピュータに卵を産む(草思社)
    ・ハードウェアハッカー(技術評論社)
    ・エニアック世界最初のコンピュータ開発秘話(パーソナルメディア社)

    ■オンライン学習コンテンツ
    ・Speaker Deck:PDFのスライド共有サービス
    ・京都大学プログラミング演習Python
    ・東工大機械学習帳
    ・統計局データサイエンス入門
    ・経済産業省マナビDX

  • テクニカルな話ではなく、そこに至るまでの道筋の本。
    テクニカルなことを期待するなら外れ。
    勉強のヒントを探したければこの本は正解

  • 自己啓発的な側面が強いように感じた。初心者の自分には次に何をすれば良いか指針を与えてくれる一冊。

  • ホワイトハッカーに限らず学習に役立つと感じた。

  • セキュリティやハッキングに関する著書を何冊も出している著者による、ホワイトハッカー入門書。
    教科書というよりは入門書かガイドブックに近いと感じた。(当然だが本書だけでホワイトハッカーに必要な内容を網羅している訳ではない。)
    対象読者として超初級者と初級者を想定しているとあるが、かなり高度なレベルに達するための教材などが紹介されていたりして、技術者であってもセキュリティ分野以外の人間 (自分のように情報セキュリティマネジメントは合格したけれどというくらいのレベルを含む) にとっては初めて知る情報も多いと感じた。
    一方で、OSやPCの選び方などといった退屈な話題、ホワイトハッカーに限らず何かを目指すのに必要な心構えといった自己啓発的な章もあり、人によって読むべき箇所が分かれそうだ。

  • ホワイトハッカーとはなにかということから始まり、
    ホワイトハッカーになるためにはどのような知識が必要か、
    どうやって知識を習得していくかなど
    入門書として参考になるのでは中と思います。

    ホワイトハッカー志望の入門書として
    おすすめの1冊だと思います。

  • 漫然とセキュリティエンジニアになりたいと考えていた私に道標を示してもらえた。

  • 著者の徳を感じる。

    多様な教材、学習方法などが紹介されていて良かった。

  • 【書誌情報】
    ■ 商品名:ホワイトハッカーの教科書NEW!
    ■ 価格:3,220円+税
    ■ ISBN:978-4-86354-383-6
    ■ サイズ:A5判/ソフトカバー
    ■ 著者:IPUSIRON

    ネットの世界は不正を行うハッキング行為が横行しています。ホワイトハッカーはそれらのサーバーやネットワークへの攻撃を防ぐ仕事です。本書では法令遵守と倫理観を持った専門スキルを活かすハッカーになるためのさまざまな知識やスキルについて学べます。

    ■序文より抜粋
     本書では「ホワイトハッカーになるためにはどうしたらよいのか」という問いについて掘り下げます。ホワイトハッカーに憧れる人がたくさんいるのは日本だけではありません。海外でも多くの若者がホワイトハッカーになりたいと願っています。つまり、全世界でのテーマであるということです。
     ハッカー志願者や初心者に向けた本は国内外にいくつか存在します。しかしながら、その多くは技術的な話に終始しています。スキルアップ法やメンタル面について取り扱っている本はごくわずかしかありません。
     そういった背景もあり、本書の企画が生まれました。私の体験談に加えて、現役のホワイトハッカーやセキュリティ専門家の体験談を参考にしています。ただし、多くの成功談には再現性のあるものと偶然によるものがあり、それを見極めるのはとても困難です。そこで、私なりに吟味した上で、再現性のあるアプローチを抽出しました。そのために常識的あるいは無難なアプローチばかりに思えるかもしれませんが、万人向けの内容になっているはずです。極端な方法や突飛な方法も一部紹介していますが、それらは本書の中においてあくまでスパイスのようなものにすぎません。
     満点を取る方法ではなく、平均点を取る方法を紹介しています。平均点というと簡単に実現できるように思えますが、人生という長い期間継続するのは容易なことではありません。特定の期間だけ満点となる行動をしても十分ではありません。学びは永遠であり、ずっと平均点を維持しなければならないのです。
     本書を最後まで読めば「ホワイトハッカーになるためにはどうしたらよいのか」という問いについての1つの答えが得られるはずです。

    [著者紹介]
     IPUSIRON(イプシロン)
     1979年福島県相馬市生まれ。相馬市在住。2001年に『ハッカーの教科書』(データハウス)を上梓。情報セキュリティと物理的セキュリティを総合的な観点から研究しつつ、執筆を中心に活動中。
     主な書著に『ハッキング・ラボのつくりかた』『暗号技術のすべて』(翔泳社)、『ハッカーの学校』『ハッカーの学校 個人情報調査の教科書』『ハッカーの学校 鍵開けの教科書』(データハウス)がある。近年は執筆の幅を広げ、同人誌に『ハッキング・ラボのそだてかた ミジンコでもわかるBadUSB』『1日で自作するポータブル・ハッキング・ラボ』、共著に『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』(PEAKS)、翻訳に『Pythonでいかにして暗号を破るか 古典暗号解読プログラムを自作する本』(ソシム)、監訳に『暗号技術 実践活用ガイド』(マイナビ)がある。
     ◆Twitter:@ipusiron
     ◆Webサイト:https://akademeia.info/
    https://www.c-r.com/book/detail/1455

    【簡易目次】
    CHAPTER 01 ホワイトハッカーとは
    CHAPTER 02 ホワイトハッカーに必要なもの
    CHAPTER 03 ホワイトハッカーを目指すために知っておくべきこと
    CHAPTER 04 ホワイトハッカーになるための教材
    CHAPTER 05 ホワイトハッカーの成長

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著者プロフィール

 IPUSIRON(イプシロン)
1979年福島県相馬市生まれ。相馬市在住。2001年に『ハッカーの教科書』(データハウス)を上梓。情報セキュリティと物理的セキュリティを総合的な観点から研究しつつ、執筆を中心に活動中。
主な書著に『ハッキング・ラボのつくりかた』『暗号技術のすべて』(翔泳社)、『ハッカーの学校』『ハッカーの学校 個人情報調査の教科書』『ハッカーの学校 鍵開けの教科書』(データハウス)がある。
近年は執筆の幅を広げ、同人誌に『ハッキング・ラボのそだてかた ミジンコでもわかるBadUSB』『1日で自作するポータブル・ハッキング・ラボ』、共著に『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』(PEAKS)、翻訳に『Pythonでいかにして暗号を破るか 古典暗号解読プログラムを自作する本』(ソシム)、監訳に『暗号技術 実践活用ガイド』(マイナビ)がある。
 ◆Twitter:@ipusiron
 ◆Webサイト:URL https://akademeia.info/ 

「2022年 『ホワイトハッカーの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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