うたびとの日々

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863850828

作品紹介・あらすじ

加藤治郎初のエッセイ集

歌人は職業ではない。
歌人は存在様式である。


インターネット上で短歌を発表する若者たちが増えている今、彼らが目標とし、強烈な存在感をもつ、加藤治郎。現代短歌を代表する歌人でありながら、仕事人、家庭人としても生きる著者が、その日常を描くエッセイ集。
岡井隆との出会い、彗星のように短歌の世界を駆け抜け、二十六歳の若さで他界した笹井宏之の透明な世界、ネット上での新人短歌との出会い……など、歌人・加藤治郎の生き方に触れることができる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 静かな文に耳を澄ませる。自らを流し込む鋳型としての表現が、短歌という形であれ、文章という形であれ、滲み出るものは同じなのかもしれない、などと考えながら読む。具体的にどうこう言えるわけではないけれど、自分が詠む歌の「いまひとつさ」がぼんやり見えてきたような気もする。もっと自分が中心になって詠まないといけない、とでもいうか。
    静かなのに読み進められる文章の足腰の強さ。それもね。

  • 楽しめた!
    何がどのように?と聞かれても...楽しめたの一言なのだ。
    短歌を詠むことは私には出来ないケド、読んで楽しむことは出来ると感じた。

  •  加藤治郎、1959年名古屋生まれ、1983年未来短歌会に入会、岡井隆に師事。「うたびとの日々」、2012.7発行、歌人のエッセイ集。 ①歌壇とは、歌人相互の献本から成る読書共同体。新聞歌壇は、アマからプロまで巻き込んだ短歌総合の場 ②平明な言葉で深いところに行く。それが詩としての短歌の有りよう ③歌人の一生は「選」。選ばれ、選ぶ。その繰り返し。選歌とは、文学的な信頼関係の証。 

  • 出身が同じ名古屋市緑区鳴海町。年は二つ違いだけど。鳴海のことも出てくる。私は中学二年で横浜に転校してしまったので、懐かしい。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、愛知県名古屋市生まれ。1982年、早稲田大学教育学部を卒業。1983年、未来短歌会に入会。岡井隆に師事する。1986年「スモール・トーク」にて第29回短歌研究新人賞を受賞。1988年『サニー・サイド・アップ』にて第32回現代歌人協会賞を受賞。1999年『昏睡のパラダイス』にて第4回寺山修司短歌賞を受賞。2003年、未来短歌会選者に就任。2005年、毎日歌壇選者に就任。2013年『しんきろう』にて第3回中日短歌大賞を受賞。2021年『岡井隆と現代短歌』を刊行。

「2022年 『海辺のローラーコースター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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