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- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863853140
作品紹介・あらすじ
蜂蜜のような匂いにつつまれてあしたの雨のまんなかにいる
言葉が走る。
野村喜和夫氏をゲストに迎えた現代詩歌の饗宴。
いぬのせなか座プロデュース。レイアウト詩歌の世界。
感想・レビュー・書評
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とにかく分からない。
でも、それがいい。
うーんうーんと考えながら読んでいると、急にストレートに胸に刺さる歌があり、衝撃を受ける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レイアウトが全ページ違う(しかもカッコいい...)ので腰を抜かすかと思った。どれだけ時間がかかっているんだろう。料金のことはよくわからないけど、デザインだけであと200円くらいとっていいと思った。安い...。
くくくくとキャベツの上の桜えびわずかだがまだ選択肢がある
上記の一首を読んだときにぞっとして、よかった。くくくく、は桜えびがいくつか並んだところ と読む方がおもしろいし、正しいのだろうけど、初見では不気味な笑い声として再生される。下句の前向きな言い切りもいい。もうとっくに死んでいる、けれど、調理法次第で何にでもなれる桜えび。絶望からはじめられることは意外とたくさんある。
これもそうだけど、全体的に平仮名を印象的に使用した短歌が多い。また、文字の形象・リズムに重きを置いた一首が多いのも印象的。ちょっと間延びしたようにも感じられるが、デザインが全ページ違うせいかあまり疲れることなく読み終えられた。後ろの方の評論はまだ目を通していない。
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