Confusion (現代歌人シリーズ21)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863853140

作品紹介・あらすじ

蜂蜜のような匂いにつつまれてあしたの雨のまんなかにいる

言葉が走る。

野村喜和夫氏をゲストに迎えた現代詩歌の饗宴。

いぬのせなか座プロデュース。レイアウト詩歌の世界。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく分からない。
    でも、それがいい。
    うーんうーんと考えながら読んでいると、急にストレートに胸に刺さる歌があり、衝撃を受ける。

  • レイアウトが全ページ違う(しかもカッコいい...)ので腰を抜かすかと思った。どれだけ時間がかかっているんだろう。料金のことはよくわからないけど、デザインだけであと200円くらいとっていいと思った。安い...。

    くくくくとキャベツの上の桜えびわずかだがまだ選択肢がある

    上記の一首を読んだときにぞっとして、よかった。くくくく、は桜えびがいくつか並んだところ と読む方がおもしろいし、正しいのだろうけど、初見では不気味な笑い声として再生される。下句の前向きな言い切りもいい。もうとっくに死んでいる、けれど、調理法次第で何にでもなれる桜えび。絶望からはじめられることは意外とたくさんある。

    これもそうだけど、全体的に平仮名を印象的に使用した短歌が多い。また、文字の形象・リズムに重きを置いた一首が多いのも印象的。ちょっと間延びしたようにも感じられるが、デザインが全ページ違うせいかあまり疲れることなく読み終えられた。後ろの方の評論はまだ目を通していない。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、愛知県名古屋市生まれ。1982年、早稲田大学教育学部を卒業。1983年、未来短歌会に入会。岡井隆に師事する。1986年「スモール・トーク」にて第29回短歌研究新人賞を受賞。1988年『サニー・サイド・アップ』にて第32回現代歌人協会賞を受賞。1999年『昏睡のパラダイス』にて第4回寺山修司短歌賞を受賞。2003年、未来短歌会選者に就任。2005年、毎日歌壇選者に就任。2013年『しんきろう』にて第3回中日短歌大賞を受賞。2021年『岡井隆と現代短歌』を刊行。

「2022年 『海辺のローラーコースター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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