アーのようなカー (新鋭短歌シリーズ46)

著者 :
  • 書肆侃侃房
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本棚登録 : 191
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863853591

作品紹介・あらすじ

この世のいとおしい凸凹
どこまでも平らな心で見つけてきた、景色の横顔。
面白くて、美しくて、悲しくて、ほんのり明るい。
                    東 直子

【5首】
改札を通るときだけ鳴く鳥を誰もが一羽手懐けている
柴犬の尻尾くるんの真ん中の穴から見える極楽浄土
耳と耳あわせ孤独を聴くように深夜のバスの窓にもたれて
路上にはネギが一本落ちていて冬の尊さとして立て掛ける
なくなれば美しくなる でもぼくは電線越しの空が好きです

感想・レビュー・書評

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  • 『スマホから顔あげるたび 達磨さん転んだ のように夜が近寄る』

  • 可愛いものと死を掛け合わせるのが好みなので、良いものがたくさんあった。

  • 心が温まる短歌集。クスッと出来たり、優しい気持ちになったり、かと思ったらスッと悲しい感情になったり、色々な「日常」を思い出させてくれる。こんな風に風景を切り取るのってすごい。分かる〜!がたくさんあるけど、きっと自分では気がつけない。落ち込んでしまった時にそっと寄り添ってくれる本だと思う。人に勧めたくなるし、プレゼントしたくなる!

  • 何気ない日常がカラフルにコミカルに彩られていくような一冊。日常を灰色にするのもカラフルにするのも自分次第。

  • 記録

  • 日常の切り取り方が面白すぎる

    短歌という眼鏡を通して生活を見ている様がありありと感じられた

    笹井さん好きな人は好きやと思う

  • 日常が意外と日常ではない、非日常感満載であることを思い返してくれる本。日々の生活の中でいろんな気づきをもっと得たくなる。

  • 倉坂鬼一郎さんが何かの雑誌で紹介しているのをみかけたのでメモ。

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著者プロフィール

一九八五年生まれ。愛知育ち、東京在住。二〇一九年、新鋭短歌シリーズ『アーのようなカー』(書肆侃侃房)刊行。二〇二三年、短歌とエッセイ『生活フォーエバー』(ELVIS PRESS)刊行。

「2023年 『現代短歌パスポート2 恐竜の不在号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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