- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863854024
作品紹介・あらすじ
新シリーズ〈現代短歌クラシックス〉を始めます。
現代短歌の重要な歌集を復刊、新装版として刊行していきます。
第一弾は、フェミニズムの文脈でも再評価著しい歌集『林檎貫通式』。
第一歌集以後の新作「宇宙服とポシェット」(135首)も収録。
【歌集より3首】
婦人用トイレ表示がきらいきらいあたしはケンカ強い強い
たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔
女子だけが集められた日パラシュート部隊のように膝を抱えて
感想・レビュー・書評
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書肆侃侃房さんの現代短歌クラシックスシリーズ第一弾。
このシリーズは佇まいがキリッとしていてモダンでお洒落。
新書より縦長で手帳サイズ。
「和」な、感じで大正時代の着物っぽい装丁。
白い幅広の帯に収録短歌が六首掲載されている。
飯田さんの歌は、嗅覚と触覚に訴えてくるものが多いと感じた。
尿の歌もなぜか多く、そういえば、短歌を詠んだり読んだりすることって放尿って似ているなと思ったり。精神的排泄?※個人の感想です。
あと定型を破っているのも多く、切迫感と切実さを感じる。
例えば、よく引用されるこの歌。
<たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔>
この歌を最初に見たとき、こんなん、短歌にしていいの?とドキッとした。
本書は元本が2001年に出版。新たに再販されたものだが、近年、フェミニズムの文脈で再評価されているそう。
「もっと言って、もっともっと。もっと聞きたい」と、思えるような、そんな吸引力に満ちた歌集。
帯に載っている短歌残り五首
<婦人用トイレ表示がきらいきらいあたしはケンカつよいつよい>
<女子だけが集められた日パラシュート部隊のように膝を抱えて>
<紙飛行機ひろげて書いたにちがいない折り目だらけのきみからの手紙>
<ジャイアンの妹ではなく初めからジャイ子という名で生まれる世界>
<「こわれないものはつくっちゃいけないの。こわれないものはほかをこわすの。」> -
切なくも愛おしい作品集。
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気になっていたが買い逃して買えなかった『林檎貫通式』がついに我が家に
現代短歌クラシックスと題するシリーズのトップバッターにこれを持ってくるなんて書肆侃侃房さま素敵 -
フェミニズムとの関係、分析が知りたいところ
先週のNHK短歌、まだ観てないんですよ。
いつも金曜日の再放送を録画予約してるんです。
出演...
先週のNHK短歌、まだ観てないんですよ。
いつも金曜日の再放送を録画予約してるんです。
出演者の皆さんがどんな歌を詠まれたのか、気になります。
「ラーメン」で「こころのデトックスのよう」???
来月で笹さんが講師を勤められるのも終了しちゃいますね〜。
寂しいです。
ベルガモットさんの切れ味鋭い表現のレビュー、これからも楽しみにしています♪
岡田さんゲストのNHK短歌、観ましたよ☆
「デトックスのよう」は、最後の岡田さんの言葉なんですね。
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岡田さんゲストのNHK短歌、観ましたよ☆
「デトックスのよう」は、最後の岡田さんの言葉なんですね。
三人三様の短歌が素晴らしいです。
あー、いつかこんな短歌を詠みたいです。
笹さんに「短歌の才能ある」と、言われた岡田さんがちょっぴり羨ましいです。
投稿短歌は一席に選ばれた漱石のこころの短歌が一番好きでした。
NHK短歌ご覧になったんですね!
そうそう、三人三様の短歌の素晴らしさも岡田さんのデトックスの件も含め、...
NHK短歌ご覧になったんですね!
そうそう、三人三様の短歌の素晴らしさも岡田さんのデトックスの件も含め、あの場の雰囲気がとても良かったです♪漱石本の「こころ」という固有名詞を効果的に詠いこむなんて、本好きにはたまらないですよねっ
イケオジ笹さんのゲストに対する愛ある言葉はいつもきゅんっとします。