詩と散策

  • 書肆侃侃房
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863855601

作品紹介・あらすじ

散歩を愛し、猫と一緒に暮らす詩人ハン・ジョンウォンが綴るエッセイ
雪の降る日や澄んだ明け方に、ひとり静かに読みたい珠玉の25編

オクタビオ・パス、フェルナンド・ペソア、ローベルト・ヴァルザー、シモーヌ・ヴェイユ、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン、ライナー・マリア・リルケ、シルヴィア・プラス、金子みすゞ、ボルヘス……

『詩と散策』は、著者のハン・ジョンウォンがひとり詩を読み、ひとり散歩にでかけ、日々の生活の中で感じたことを記している、澄みきった水晶のようなエッセイ集だ。読者は、彼女の愛した詩人たちとともに、彼女が時折口ずさむ詩とともに、ゆっくりと散歩に出かける。

【本文中に出てくる詩人や作家たち】
オクタビオ・パス/フェルナンド・ペソア/ウォレス・スティーヴンズ/アーチボルト・マクリーシュ/ローベルト・ヴァルザー/シモーヌ・ヴェイユ/パウル・ツェラン/セサル・バジェホ/ガブリエラ・ミストラル/ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/カミュ/源信明/ウラフ・H・ハウゲ/エミリー・ディキンソン/アンナ・アフマートヴァ/ライナー・マリア・リルケ/フォルーグ・ファッロフザード/シルヴィア・プラス/チェ・ヨンミ/金子みすゞ/ジョージ・ゴードン・バイロン/ボルヘス

感想・レビュー・書評

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  • 【試し読み】ハン・ジョンウォン「宇宙よりもっと大きな」(『詩と散策』より)|書肆侃侃房 web侃づめ|note
    https://note.com/kankanbou_e/n/ne6b7f6b465f3

    한정원 - YES24 작가파일
    http://www.yes24.com/24/AuthorFile/Author/304736

    『詩と散策』ハン・ジョンウォン|海外文学エッセイ、評論|海外文学|書籍|書肆侃侃房
    http://www.kankanbou.com/books/kaigai/kaigai_essay/0560

  • 曇った日のような静かさと温かさ。

    好きな項がいくつか。エミリー・ディキンスンについての『みんなきれいなのに、私だけカンガルー』。シルヴィア・プラスについての、そして曇りの日についての『灰色の力』。『猫は花の中に』『いくつかの丘と、一点の雲』も良かった。

    ほぼ毎日1時間くらいの散歩をしている私としては、「散歩から帰ってくるたびに、私は前と違う人になっている」のフレーズに、うんうんそうだよね、とうなづくことしきり。散歩はいいよ。

  • 「なにも知りません」「猫は花の中に」「いくつかの丘と、一点の雲」が好きだった。

    ・幸せという言葉を辞書から削除してしまいたい
    「幸せを目標にして生きたくない」嬉しくて悲しいことを、ただ歌おう

    ・心の限りを尽くしてきたから、老いたんだね
    老いるのはけっして後ろめたいことではなく、心のかぎりを尽くして生きてきた結果に過ぎない

    ・人間とは内面と内面と内面が波紋のように広がる現象であり、いちばん外側にある内面が外面になるだけだ(略)だから散歩から帰ってくるたびに、私は前と違う人になっている

  • 読み初めてすぐに、あ、好きだなと感じた。
    季節を表す言葉はどれも心惹かれるけど、
    冬の表現がいちばん好きかもしれない。
    自分の生まれた季節だからかな。

    目の前の景色がどんなに悲しく、苦しい状態で
    あったとしても、それは魂の状態ではない。
    見てるものがどれだけ変わっても、表層的に、
    貧富の差があったとしても、
    自分の魂もあなたの魂も等しく、
    そこに差はない。
    このような考え方の表記があったけれど、
    つい目の前のことで頭がぱんぱんになる
    わたしにとって、お守りのような考え方で、

    迷ってしまった時、迷う自分を包むために、
    この本を開きたいと思った。いい2月を過ごせた。

  • 静かで優しいエッセイ。一生手元に置いておきたい。すべてがゆっくりな自分にとって、こんな風に生きている方がいるんだということだけで、勇気がでてくる。詩を読んでみたくなったし、散歩に出たくなった。

  • めちゃくちゃ透明なエッセイ。
    散歩してる気持ちにも、
    散歩したいような気持ちにもなる。

  • 読み終えることができなかった。

    読んでると絶対寝てしまう。
    自分にはある意味で難解な本だった。

    長期休みにでも再読しよう。

  • 世界の見え方がまた変わりそうな、不思議なお散歩のような時間。金子みすゞさんの詩がよかった。真理をシンプルに語るのが詩だと感じた。

  • パオロ・コニェッティのフォンターネと同時期に読んだが、どちらも歩きながら自問自答しているところ、詩や本を引用しながら自分の中を見つめているところが似ている 

  • こんな本が読みたかった

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著者プロフィール

大学で詩と映画を学んだ。
修道者としての人生を歩みたかったが叶わず、今は老いた猫と静かに暮らしている。
エッセイ集『詩と散策』と詩集『愛する少年が氷の下で暮らしているから』(近刊)を書き、いくつかの絵本と詩集を翻訳した。

「2023年 『詩と散策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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