どうせなら、楽しく生きよう

著者 :
  • 飛鳥新社
3.86
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本棚登録 : 103
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864103633

作品紹介・あらすじ

生きるのがつらくてたまらないとき。「うまくいっている人」と自分をつい比べてしまうとき。「束縛する親」から逃れられないとき-。きっとあなたの助けになる、絶望からの救いのエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 他人の期待に沿う生き方をしないようにすることが、楽しく生きることの大事な姿勢のひとつとされている。また、常識をふりかざされても、幸せに生きられない、とも。ぼくが考える自律性と他律性、他律性は幸福感をもたらさないことと重なります。わかりやすく、言葉に気をつけていて、おしつけず、読者をまよわせず、端的にやわらかく、批判や否定をもそれらを発するひとたちを断罪するようなことはせず、だからニュートラルな気持ちで読めますよ、いいなあと思いながら。ここが勘所ですが、実は、著者のようにそうやって解きほぐしていく知性こそが、読者が手に入れるべき大事なスキルなんですよね。思考していくってことに、大きな自律性ってあります。借りものの知恵じゃなしに、自分の思考力を使ってものごとを超えていくこと。だから、本書の経験論や思考をあくまでヒントとしてとらえ、それらを自分の中で育んでいけたなら、この本も著者もそれで、きっと喜んでくれるでしょう。だからこそ、勝手にですが、本書は饒舌に過ぎない形なんだと思いました。本書で語ることが、読者に対して他律的に働かないように、読者を支配しないように、そういった配慮のある体裁なのではないか、と僕には感じられました。もちろん、どこにも光が見えないような、落とし穴の底でうずくまっているひとにとっては、本書は一筋の光明になると思います。そういうひとたちに肩を貸して、立ちあがる助けをする、そんな力を持っている本でもあります。

  • 一度にすべて解決することはないから、ひとつずつ解きほぐす。選択肢は他にもあるし、ゆっくり離れたり前向きに諦める。たくさん挑戦して10個のうち3個当たれば良しとする。

  • 辛いときに、この本を考え方として思い返したい。悩んでいる方へのプレゼントにも良いかも。

  • 楽しく生きることをめざすということは、生きることを諦めないということなのかもしれない。「常識を押しつける人から離れる」と言ってくれているところは、「常識はずれ」ではないかと何かに怯えていた自分を勇気づけてくれるものだった。他の人と違うことが案外平気な自分でも、正体不明な「世間体」に縛られて、ストレスをためてしまっている。本当に大事なことはそこにはない。そこで追い詰められてしまうのなら、そこから逃れよう。そしたら、別のところに(もっと大事なことに)力を注げるそうしたら、楽しいことに目を向けられる。そんな力が湧いてくる本だ。

  • 自己啓発

  • ブログをたまに読む渡辺由佳里さんのエッセイ。
    ご自身の家族のことも含め、過去を振り返りながら、気軽に読みやすい人生を豊かに生きる方法をつづっています。
    他の自己啓発本に見られるような押しつけがましさがないのもよかった。

    死ぬときに後悔しない生き方、自分もできることはやってみようと思います。

    やることリスト
    ・身近な人をほめる
    ・すっぱり諦められないことはゆっくり離れてみる
    ・失敗は避けるより立ち上がる
    ・嵐が去るのを待つ
    ・楽しむことを大事に

  • 以前から気になっていた翻訳家・著述家の渡辺由香理さんのエッセイ本。
    楽しく生きるためにはリスクを犯してでもやりたいことをやるための努力を惜しまないことが大切、という考え方に好感が持てた。

    ところで下の引用箇所を読んだらわらしべ長者遊びを思い出した。人を助けているうちに自分にも思いがけず幸せが巡ってきている人生が理想だなあ〜。明日もがんばろう〜〜。

    "まずは実行することが肝心です 。実際に行動してみれば 、思いがけない幸運にぶつかるチャンスも増えるものです 。そして 、小さなチャンスが次にはもう少し大きなチャンスを導いてくれ 、いつか 「やりたいこと 」がやれるようになるのです 。"

  • 914.6

  • ぼーっと読んでたら佐々木さんが出て来て驚きました。あと、父親ね。。。いるんだよね、どこにでも、こういう人。。

  • 人生順風満帆、いつも楽しそうで何の苦労もなさそうに見える人にも人知れず苦労や挫折がある。

    人間なのだから当たり前なのだけれど、
    つい自分を卑下してしまいがちな部分は誰にもあるのだと、
    そしてそこから抜け出す為には前向きな諦めと
    今の自分に出来る事を無理せずにこなしていくことなのだと、そして必ず暗いトンネルから抜け出すことは出来るのだという教訓。

    著者ご自身の苦しい経験から基づく視点からのメッセージがひだまりのように優しい。

    大好きなサイト洋書ファンクラブの渡辺由佳里さん。

    いつか、サイン会にお邪魔したいなー。

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著者プロフィール

エッセイスト、翻訳者、洋書レビュアー。1995年よりアメリカ在住。
自身でブログ「洋書ファンクラブ」を主幹。年間200冊以上読破する洋書の中からこれはというものを読者に向けて発信している。
2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞。翻訳書には、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(糸井重里監修、日本経済新聞出版)、スナイダー『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば』(岩波書店)など。著書に『新・ジャンル別 洋書ベスト500プラス』(コスモピア)、『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』(亜紀書房)、『アメリカはいつも夢見ている』(KKベストセラーズ)など、多数がある。

「2023年 『男性の繊細で気高くてやさしい「お気持ち」を傷つけずに女性がひっそりと成功する方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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