「統一朝鮮」は日本の災難

著者 :
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864106245

作品紹介・あらすじ

・米朝取引は歴史の流れを不可逆的に変えた。

・「自由韓国の死」がもたらす地政学的大変化を徹底予言。

・在韓米軍撤退と米中衝突にともなう、韓北中「反日」トライアングルの完成は、日本の安全保障環境を国難級の危機にさらす。

・左翼政権の外皮をまとった、東洋的専制国家群のダークサイドが日本を襲う。韓国はすでに「自由からの逃走」と「民主主義的多数決の放棄」の誘惑に負けてしまった。

・覚醒した日本国民がこの悪影響をはね返し、近代社会と自由を守るには、隣国のたどった轍(てつ)を踏まないようにしなければならない。

・朝鮮半島史の第一級の専門家による、これ以上ないほど客観的な現状分析。

「南北統一などという事態になれば、専制権力で資本主義といった、中国と似た国が誕生する可能性がある。民主主義時代にその恩恵を受け、もはや専制政治に耐えられなくなった民衆が、自由主義圏めざし大量に遁走を始めたならば一体どうするのだろうか」(本文より)

感想・レビュー・書評

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  • かの半島が、地政学的にもどん詰まりの廊下で、自国を守ることなんかとんでもできんことがこうなった原因であると。やむを得ないと。

    現在韓国がなんとか持っているのは、北ができたことで島国化したから。
    つい100年前まで古代で、ついぞ近代化ができなかった上に、回帰しつつある。統一される可能性は高くないが、どのシナリオにおいても、主役にはなれない。

    まあ、なんつか、非韓三原則の提唱者であるから、身もふたもないというか、ただ、特段憎しみもない。悲しくなることは変わりないが。

  • 朝鮮半島の山岳地帯は北東の方に集中している。西側初めてでほとんど平坦な土地。つまり守れない土地なのでまともな国家は成立しにくい。
    韓国は日本の敗戦により米軍が進駐してきて棚ぼた式に独立を得たため国家の正統性がない。
    国家の正統性をひねり出すために様々な虚偽を案出し続けた。
    歴史を捏造するしか方法がない。

    非常に分かりにくい本でした。
    読みにくい本です。

  • 基本的に別媒体での発言の再録(2010-18)とはいえ、まとめてもらえた方がありがたい。

    日韓歴史共同研究の被害者である著者は、自身の研究成果としての朝鮮の国家・民族の性質、考え方を自身の体験として確認するという不幸に見舞われている経緯からも、その言葉の裏付けは重いものである。

    ああ、朴槿恵の「告げ口外交」ってのは、まさに朝鮮民族の歴史的な裏付けのある行動(イガンヂル)なのねって。(わかってもうれしくないが)歴史的に裏付けがあるからと言って、韓国の非道・不法を容認する訳にはいかないので、はねつける以外の選択肢は一切無い訳。

    「わかりあえる」という幻想が一刻も一掃される事を、切に願うのみ。


    この題名よりも、帯にある『日本を襲う「東洋的専制国家群」のダークサイド』の方が題名にふさわしかったのでは?とも思う。(題名を副題にして)
    だって、統一しなくても「今そこにある災難」だからね。

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著者プロフィール

1953年、横浜市生まれ。慶應義塾大学文学部史学科東洋史学専攻卒業、慶應義塾大学大学院文学研究科東洋史専攻修士課程修了。ソウル大学大学院国語教育科に留学。博士(法学)。韓国の延世大学・漢陽大学の日本語講師、下関市立大学経済学部専任講師、筑波大学社会科学系助教授を経て、2000年から筑波大学社会科学系教授を務め、2019年に退官。2003年から2005年には第1回日韓歴史共同研究委員会委員、2007年から2010年にも第2回日韓歴史共同研究委員会委員幹事を務めた。東洋政治思想史や東アジア文化論、韓国社会論、北朝鮮政治を専門にしながらも、西洋の哲学・思想をその独自の視座から読み解く著作も発表。著書に『悲しみに笑う韓国人』(ちくま文庫)、『東アジアの思想風景』(岩波書店。1999年度、サントリー学芸賞)、『東アジア・イデオロギーを超えて』(新書館。2004年度、読売・吉野作造賞)、『ヨーロッパ思想を読み解く』(ちくま新書)、『使える哲学』(ディスカバー・トゥエンティワン)ほか多数。

「2020年 『旧約聖書の政治史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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