迫り来る食糧危機―食の「安全」保障を考える―

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  • 大学教育出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864293150

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  • 著者がオーストラリアに深く関連している人のようで、結局は日豪関係を強化して食糧危機に備えましょう、という結論。各種視点は勉強にはなるが、もう少し幅広い論理の展開があってもよかったかもしれない。

  • 切迫する世界の食糧事情。どの国においても食糧を安定的かつ長期に安心して確保することが国の重要施策となっている。特に日本のように食糧自給率が極端に低い国は、一層食糧確保に関して真剣な取り組みが求められている。しかるに、栽培農地の減少、高い生産コスト、生産者の高齢化、貿易自由化の波など、国内での食糧生産の増加は難しい。輸入についても「安い」「安全」「安定」は高価格、危険な品質、不確実供給に変わりつつある。食の安全保障が問われている。本書は食糧危機を引き起こす様々な要因を詳説し、飽食の時代がいつまでも続くわけではないことを諭してくれる。健全な危機意識をしかと胸に抱くことができた。

著者プロフィール

1943 年京都生まれ
大阪外国語大学で英語を学び1966 年渡豪
アデレード大学、南オーストラリア大学に留学
1967 年南オーストラリア豪日協会創設、初代会長に就任
1970 年オーストラリア総合商社エルダーズ社に入社
東京支社長補佐、大阪支店長、東京支社営業部長を歴任、
1979 年エルダーズ社日本法人社長に就任
1979 年~ 2000 年南オーストラリア州政府駐日代表、コミッショナー、南オーストラリア州観光公社日本代表を兼任
2000 年以降執筆講演活動、大学での講師に従事
長期にわたり日豪間の貿易、経済協力、企業誘致、観光促進、文化交流に尽力
主な著書
『豪州読本』2011・2 大学教育出版
『資源争奪戦時代』2012・8 大学教育出版
『迫りくる食糧危機』2015・5 大学教育出版
『豪州解体新書』2017・10 大学教育出版  
『異文化理解 オーストラリアの多文化主義』2019・9 大学教育出版

「2022年 『オーストラリア大全 とことん知ろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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