第一句集『木の椅子』増補新装版

著者 :
  • コールサック社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864354585

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  • 夏井いつきさんがお若い頃、黒田杏子さんのような俳句を作りたいと、熱烈なお手紙を書いて門下に入られたそう

    夏井さんの第一句集「龍」の序文に黒田杏子さんがその時の様子を書かれていた

      白葱の光の棒を今刻む  黒田杏子

    この句はあまりにも有名で、いろんな俳句本に例句として引用してあった
    その他にはどんな句を詠まれているのだろうこの本を開いた


    私の好きな句は
      金柑を星のごと煮る霜夜かな

      かもめ食堂空色の扉冬籠

      雪女郎恋文氷柱のペンで書く

      ブレザーの金の釦の月昇る
     
      櫛形のレモンの月や水草生ふ

      暗室の男のために秋刀魚焼く

    などだ
    キャリアウーマンとして仕事と家事を両立させられた俳人らしく台所から生まれた俳句も多く好感が持てた
      

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著者プロフィール

1938年東京生まれ。東京女子大学心理学科卒業。「夏草」同人を経て「藍生」創刊・主宰。第1句集『木の椅子』で現代俳句女流賞と俳人協会新人賞。第3句集『一木一草』で俳人協会賞。日経俳壇選者。
主な著書『俳句と出会う』『黒田杏子歳時記』『証言昭和の俳句』『布の歳時記』『季語の記憶』『俳句列島日本すみずみ吟遊』他。

「2008年 『俳句の玉手箱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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