北方世界と秋田城

制作 : 小口雅史 
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864450836

作品紹介・あらすじ

古代律令国家の最北にして最前線の城柵秋田城。北海道方面までにらんでいた可能性のあるこの城柵は8世紀には総瓦葺の築地塀をもつ威容を誇っていた。これは他には平城宮と大宰府しか例がないという。この荘厳さは対蝦夷ではなく対渤海対策と考えるのが自然であろう。このような秋田城とは一体何であったのか。この地から出土する夥しい出土文字資料はここで国府行政が行われていたことを明示し、出羽国府であるとの説が有力である。その一方で中央国家による正史類は、秋田城が出羽国府であったとは記述しておらず、また考古学的な遺構からも、その地が国府であるかどうかは明確ではない。本書はこの重大な問題に最新の成果をふまえて両陣営が肉薄する。さらにまた秋田城は北方世界にあって具体的にどのような役割を果たしたのか、本書の提起する問題は実に興味深いものがある。

著者プロフィール

法政大学文学部教授(日本古代中世史、北方史、敦煌吐魯番学)。『内閣文庫所蔵史籍叢刊 古代中世篇』(編著、汲古書院、二〇一二年〜)、『海峡と古代蝦夷』(編著、高志書院、二〇一一年)、『古代末期・日本の境界─城久遺跡群と石江遺跡群』(編著、森話社、二〇一〇年)

「2015年 『日本人は日本をどうみてきたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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