神様刑事 ~警視庁犯罪被害者ケア係・神野現人の横暴~ (TO文庫)
- TOブックス (2014年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864723220
作品紹介・あらすじ
警視庁・捜査一課の女性刑事、小野皇子は友人の女性を殺害された。大切な人を守れなかった後悔から、遺族を支援する「犯罪被害者ケア係」へ異動する。そこに待っていたのは謎の傲慢美男、神野現人だった。神野は言う。殺人犯を逮捕さえすれば、被害者を生き返らせられる。自分は『神』だから、と-傍若無人な刑事の推理と奇跡に胸がすっとし、遺族の切ない想いに涙する!予測不能なドラマチック・ミステリー!
感想・レビュー・書評
-
知人を殺害された事により、配属移動を希望した主人公。
そこにいたのは、やたらに偉そうな自称神様の上司。
うっかり、こいつ大丈夫か? と思わずにはいられない
仕事でなければ関わりあいたくもない上司。
しかも上の息子ときては…どう考えても
権力で好き勝手しているようにしか見えません。
彼がいなければ、ごく普通(?)に話は進み
無茶もなく、東奔西走するだけ。
けれどひとたび彼が入ってくれば…。
真相としてはすごいものがありましたが
最後まで到達して、ようやく上司の発言が
たわごとではなかったんだな、と。
しかし言い方と言うかやり方と言うか
誰もが分からない事を平然と口にされても
変な人、というだけ。
こんな状況、あったらすごくありがたいですが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何となく本物な気もしてましたが、終わり方が意表をついていたので星4で!
-
自称「神」の俺様系ボンボン刑事と真面目女刑事の事件簿。
連作短編ならまだ読めたかもしれないが,このネタで引っ張るのは長すぎた。 -
ライトな感じでさくっと。
悪く言えばご都合主義。推理モノ(と言っていいのか疑問はありますが)でこういった終わり方はある意味新鮮かも。 -
そこがこのお話のメインなのかも知れないけど、普通に変わり者のボンボンの推理物で楽しめたけども、ね。
-
一般的な推理もの、刑事ものかと思いきや...驚きな展開!若干ついていけないような気もしたけど、爽快なスピード感。
さっくりと読めてしまった。 -
シリーズ1作目(らしい)。
タイトルに惹かれて読んでみた。
どんな俺様な刑事が登場するのかと思いきや。
いや、俺様だけれども。
タイトルそのままでした。
「神野現人(じんのあらひと)」というネーミング!
更には「御神日美子(おんがみひみこ)」という、
卑弥呼(?)を連想させる副総監まで登場しちゃいました。
主人公の小野皇子(おのこうこ)という名前もいろいろ想像できます。
ミステリー要素としては、
トリック物とかではなくて、
深夜の犯行の為、関係者各位のアリバイも曖昧なことから、
主に動機面からの推理展開でした。
皇子視線で語られているので、
捜査班から外されたり、
犯罪被害者ケア係(通称マルシー)に異動したり、
いろいろ悩みながら関係者の話を聞いて歩くのですが。
だんだん誰も彼も怪しくなってきて、
最後まで誰が犯人か絞り込めませんでした。
そして何よりも。
「反魂チャンスです。」
「ファイナルアンサー?」
「では張りきって、いってらっしゃいませ」
といった決め台詞のようなものの数々で、
それまでの自己推理は全て吹っ飛んでしまいました。
そういう展開?!
伏線らしきものもあるし、
なにより皇子のお父さんの事件が残っているので、
次回作はそのあたりの話かな。