【小説10巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女3」
- TOブックス (2017年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864725620
感想・レビュー・書評
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小神殿に攻撃を仕掛けた「ハッセ」の街をめぐる処分が決着します。
現代人としての常識や倫理観を持つローゼマインにとっては厳しい試練でしたが、一歩ずつ貴族としての生き方を身につけてゆく(呑み込んでゆく)彼女の姿は、シリーズ開始当初の自信の情熱にまっしぐら、という雰囲気が上手く隠されるようになってきていて、改めて成長を感じさせます。
神殿長としての職務も少しずつ板についてきましたし、これからは義兄や同年代の子どもとのかかわりも増えてくるのでしょうか。彼女の「経営者」「発明家」としての活躍だけでなく「教育者」としてどのような手腕をふるってくれるのか、というところにも期待が高まります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回も安定の面白さでした。主人公が強くなってくると、普通、どうせ勝つんでしょ?とかおかしいくらいの強い敵現れたりとかパターン化するものだけど、マインの虚弱と、とにかく本好きという二点が魔力や知能の突出に歯止めかけていて、そのバランスが素晴らしいです。貴族になってからは登場人物の名前の長さや数が増え、そこがすぐ忘れる私には辛い展開になっているものの、今は連続で読めているのでなんとかなってるかな…。
今回は洗礼を終えた年の子ども達が沢山登場しましたが、身分の低いフィリーネがこれから貴族院に向けて成長する際の友達になっていくのかな。 -
ランプレヒト視点のSS
領主一族の次期アウブを狙う側近の一般的な考えが描かれている
子供は側近の傀儡のようなものだろうか?
と思ったものの、ヴィルフリートはヴェローニカに育てられたからですかね?
これが領主一族と側近の一般的な関係性なのか判断がつかないなぁ
ハッセの処分
まぁ、貴族の常識を知っているけれども、やはりローゼマインと同じように感じてしまいますね
そしてその後のギュンターのマントのやりとり
フェルディナンド様の優しさが見える
「記憶」では描かれていないけど、このシーンもフェルディナンドとしてはマインの家族の絆を感じたシーンだと思う
ライレーネの蜜の特徴から、魔力で植物を育てることに興味を持ったフェルディナンド様
魔木栽培計画とか、十年計画とか、魔力と引き換えに図書館をくださいとか
伏線ーーー!! -
活版印刷
ここでは活字の美しさが 語りつくされてはいないようだ
処刑する方法については 魔法の世界観になっている 人の死がショーになることもあるのではないか
身分格差社会 -
「素材採取が順調で何よりですね」な巻。時間経過が早い為、あっさりと10歳まで物語が進む気がする。貴族院からが本番な気がするけど、ローゼマインのやらかしをワクワクしながら、ゆったりとした時間経過を望んでしまう。ハッセの処罰については、ローゼマインの下したやり方が、後々のことを考えれば断然益だと思う。人が育つには時間がかかりすぎるからね。魔力と比べても人の方が大切だと思う。ユストクスと意見が被るのはなんだか癪だけど、彼の考えは嫌いじゃない。個人的には今後の活躍に大いに期待しているキャラクター。
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印刷機の改良とマインの子どもの教育がメインです。マインの教育には関心しますね…。