【小説20巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員8」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864728287

感想・レビュー・書評

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  • えらいこっちゃ!の巻であった。
    2学年が終わり、領地での生活。ライゼンガングでのこと。
    それに、フェルディナンドと離れることになる。これは大変。
    ユレーヴェでローゼマインの完治をするのと、
    神官長はハルムートに。
    フラグも多くて面白い。

    「わたくし、アーレンスバッハが欲しくなりました」

    「神官長を助けるためなら、わたし、グルトリスハイトを手に入れて王になってもいいですよ」

  • 貴族院2年生を終え、エーレンフェストで過ごす日々をえがく。

    ローゼマインが倒れずに元気でいるため、多くの人々とかかわる姿を楽しめる1冊。

    ヴィルフリートたちの弟、メルヒオール。
    ブリュンヒルデの妹、ベルティルデ。
    ユーディットの弟、テオドール。

    年少の子どもたちの登場も、かわいらしい。

    明らかになるフェルディナンドの秘密と、大きな変化。
    ローゼマインとフェルディナンドの関係は、変わらない部分だと思っていたので、切ない展開。

  • 前半と後半の流れが急すぎて…!後見人の出生の話や客との緊張感あるやりとりにイライラハラハラ。

    幼いうちから対ヴェローニカ派として貴族教育を受け、ローゼマインに憧れて神殿に出入りし神事を行い、貴族院で他領と社交を行っているシャルロットが一番同世代では優秀、かつ公正に物事を見れているのではないだろうか…。

    フェルディナンドに降って沸いた急な話にジルヴェスターもローゼマインも怒り心頭。
    初めて意見が一致したんじゃないの?この二人。
    大領地の暴走が背景か。
    ローゼマインが知ったら、あなた達のせいか!と怒りそう。
    (実際善意かもしれないけど迷惑な!と怒ってた)

    大事なのに控えめにしか関われなかった前アウブとの距離感と、ヴェローニカの執拗な虐待も原因かもしれないけど、ジルヴェスターの補佐として、エーレンフェストのための駒として、自分を犠牲にして幸福の範疇に入れないフェルディナンド。

    こりゃ薬漬けの生活を心配するローゼマインの気持ちも本気だと分かってなかったね…?
    何で自分がローゼマインの家族枠に…?
    いやいや、厳しすぎるとはいえ貴族社会で生きるのに必要な土台を整えたり、薬を作って体調管理したり、お守りや手紙でもフォローしたり。
    一度大人になった記憶のあるローゼマインは分かってるよ。
    厳しさは本人の将来に必要なことなのだって。

    でもこんな時になってお互いが家族同然だって自覚するなんて、運命のいたずらだね。

  • おおー、フェルディナンドに新展開。
    神官長の交代とか考えたことなくて、ボーゼンとしてしまった。
    メルヒオールやヒルデブランドが政策や都合で進路が決まってしまうのが、非常に貴族らしくてよく考えられてる。
    ローゼマインの本好きにはブレがないので、周りがどんどん変わってるのに本人は変わってない気持ちにさせられる。
    ローゼマインとフェルディナンドの2人の関係性がすごく好きなので、ローゼマインが王を望む決断も辞さない姿勢にグッときた。

  • どれだけフェルディナンド様は苦労すればよいのでしょうか。

    母親・ゲオルギーネの血を色濃く引き継いだようなディートリンデの相手をしなければならない状況には道場を禁じ得ませんし、彼女の奔放な、というよりも傍若無人な振舞いには読んでいて嫌悪感を抱かずにはいられません。著者の悪役の描き方が上手い証拠かもしれませんが…。

    周囲が「良かれ」と思ってあれこれと画策してくれたことがむしろ「有難迷惑」であるという本巻の展開は、現実の私たちの生活にもよくあることで、「馬鹿どもが余計なことを」というエックハルトの怒りはもっともです。

    とはいえ、昔のように「孤立無援」というわけではありませんから、フェルディナンドにはもう少し周囲を頼るようにしてほしいものです。

  • 不穏な表情の表紙とカラー口絵のガン泣き。なにが起こるの!?
    ということで読み始めると、次世代の弟妹が出てきたり、コスパに見合わなそうなお魚の解体だったり。ほのぼのムード。
    「わたくし、○○が欲しくなりました」。
    「神官長をたすけるためなら、わたし、○○を手に入れて○になってもいいですよ」
    …フラグですか?
    後半、どうなるのかわからないのと別れの予兆で泣きながら一気読みしました。

  • これまた驚きの展開

    ♯フェルディナンドの選択

  • フェルディナンドのアーレンスバッハ行き準備のあれこれ

    ローゼマインの「アーレンスバッハが欲しくなりました」発言
    まさかこれがああなるとは、初読のときには思いもよらなかったですねぇ

    そして、後に食欲のないローゼマインを気遣ったフェルディナンド様の行動にも繋がってたりと、伏線の要素があったりする


    エックハルトの忠誠心が怖い
    王命による婿入りなら、王を殺せばという解決方法の思考が危うい
    その発想、ミステリの犯人の思考だよぉ


    フェルディナンドの引取りのあれこれ
    前アウブ・エーレンフェストは時の女神のお導きと言っているけど
    時かけ案件ってことで良いのだろうか?


    フェルディナンド様が言う、アウブ・アーレンスバッハの体調が芳しくないという情報
    その情報源はバカバカしいとは?ユストクスが仕入れてきたのだろか?
    その割にはゲーオルギーネによる毒殺を結構な確度で疑ってはいるように思えるけど……


    ローゼマインのフェルディナンド様への脅し
    「王族、中央を敵に回しても」発言
    ははは、まさかこれがさらに上回ることになるとはね……

    そして、初の「家族同然」発言
    フェルディナンド様はめちゃくちゃ嬉しかっただろうなぁ
    それと同時に、ローゼマインをエーレンフェストに繋ぎ止めて置くための布石がまったく実っていないという事でもあり
    やはり、貴族の常識に囚われないローゼマインの異質さよ

    あと、「助けるためならグルトリスハイトを手に入れて王になってもいい」という思考
    もしフェルディナンドが知ったら処分されていた可能性もなくはないかも?

    ローゼマインの脅しが最悪というのは納得
    むしろフェルディナンドを助けるためにアーレンスバッハに行ってこいと言う首脳陣が目に浮かぶ
    というか、実際にもジルヴェスターは建前をひねり出させたし、ヴィルフリートも後押ししてたしね
    反対したのはボニファティウスくらい



    エックハルトの忠誠心の危うさについて
    「大変なことになる」って、一体何したんですかね?
    ふぁんぶっくに載ってた気がするけど、何だっけ?


    エルヴィーラはアンゲリカとエックハルトの聞き取り内容にバツを付けてたけど
    主君同士が袂を分かった、忠義の悲恋もので行けるのでは?と思う
    ブリギッテとダームエルの悲恋もののような感じでね


    ディートリンデと恋仲になった中央騎士団の人
    ラオブルートの差金だったりするんだろうか?
    もしかして、トルーク使われてたりする?


    アーレンスバッハへの帰途でディートリンデの不調
    ゲオルギーネが盛ったなー
    ってか、毒が効果を現す時間まで丁度なのが恐ろしい

  • 決まってしまいました…。行かないで〜と思うけど、もうどう転んだって行くしかないんだなというのが痛いほど伝わってきました。この巻はその印象しかないし、他にどんなイベントがあったか全然覚えてません。笑

  • フェルディナンドがアーレンスバッハのディートリンデと婚約ですと!敵国との婚姻関係を王家が命じる行き違いの原因は問題児ローゼマインと旧友(勘違い野郎)のハイスヒッチェが要らぬお世話をした結果だから、喜劇的な悲劇といえる

    本作品は設定が精密に練り上げてあり、明らかに作家さんはヲタクの極みで、架空の街並みを何十年も描き続ける狂気をもつ素晴らしい人です

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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