台所見聞録 人と暮らしの万華鏡 (LIXIL BOOKLET)

  • LIXIL出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (84ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864805254

感想・レビュー・書評

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  • 世界各地の伝統的なキッチンについて紹介している。また近代のキッチン、明治以降の日本のキッチンについても紹介している。
    ・明治以前、日本人はまな板を床に置いて使っていた(踞い)というのは驚いた。
    明治以降は、床のレベルと同じところで調理することは不衛生と考えられるようになった。
    ・世界的に見て南の地方は泥を落とすために調理場に水が必要だが、北の方は土が乾いており、微生物も少ないため水がいらない、というのも驚き。

  • 2人の女性建築関係の研究者による、台所についての著作。
    ・ドイツ、イタリア、ロシア、北極圏、ネパール、インド、
     中国、日本・・・見開き2ページに家の平面図とフィギュアの
           カラー写真、説明文での構成。
    ・スイス、スウェーデン、デンマーク、オランダ、ブルガリア、
     セルビア、アメリカ、イタリア、フランス、ポルトガル、
     ギリシャ、トルコ、中国、マレーシア、ブルネイ、台湾
          ・・・二色印刷で半ページ~1ページにイラスト、平面図、
           断面図の何れかと説明文での構成。
    訪問した台所の世界地図有り。コラム有り。
    ・建築家の実践・・・1~2ページに著名建築家による台所の紹介。
            カラー写真と説明文での構成。
    ・近代日本の台所の変遷と台所空間、身体の変革についての記述。
    近代台所の関連史の年表有り。
    参考文献有り。
    宮崎さんは世界各地の台所を見聞、平面図の紹介だけでなく、
    1/10の縮尺で再現したフィギュアが細部まで作りこまれていて、
    各地の違いを知るのに良かったです。
    なるほど、鍋を吊るすか、鍋を置いて使うかは、地図で一目瞭然。
    須崎さんは、江戸時代に多かった蹲踞式が明治後期から立式に
    移行していったこと・・・近代化の推進により、立働式衛生・利便が
    台所に取り入れられ、「身体性」も大きく影響したことを紹介して
    います。また、有名建築家も台所に目配りしていたことも。
    台所だけでも、こんなに奥が深いのだなぁと、しみじみ。
    台所の位置や内部の配置を楽しく眺められました。

  • 世界各地の台所の10分の1ミニチュアで再現。ドールハウスのような可愛らしさですが、プロの建築家の現地での採寸を元に作ってあるそうです。
    後半の有名建築家の設計した台所もステキです。

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