分解者たち――見沼田んぼのほとりを生きる

著者 :
  • 生活書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865000948

作品紹介・あらすじ

「とるに足らない」とされたものたちの思想に向けて



障害、健常、在日、おとな、こども、老いた人、蠢く生き物たち……

首都圏の底〈見沼田んぼ〉の農的営みから、どこにもありそうな街を分解し、見落とされたモノたちと出会い直す。

ここではないどこか、いまではないいつかとつながる世界観(イメージ)を紡ぐ。

感想・レビュー・書評

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  • 社会の辺境に追いやられ、忘れ去られ、見えているのに見えない存在のように扱われる人たち。
    それでもなお、社会の矛盾を引き受け、黙々とそれらを分解していく器の大きい人たち。
    誰も皆、名前をもち、確かに生きている。
    触れることのできる身体をもち、考える心をもっている。忘れてはいけない。

  • 文化人類学の立場で障害者の生活を活写する.

  • 書くことはいろいろあるはずなのだが。今はまとまらないのでそっとしておく。

  • ダンゴムシやミミズなどの分解者たちが、硬く踏み固められた地盤を豊かな土壌に変えていくように、障害者が、時には朝鮮人や野宿者が少しずつその地域を、多様な存在が生きる場を作り出していく、その軌跡を描いているのだと思う。

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著者プロフィール

1978年埼玉県生まれ。明治学院大学教養教育センター教授。専門は文化人類学、ボランティア学。1999年の開園以来、見沼田んぼ福祉農園の活動に巻き込まれ、様々な役割を背負いながら今に至る。著書に、『むらと原発――窪川原発計画をもみ消した四万十の人びと』(農山漁村文化協会)、『分解者たち――見沼田んぼのほとりを生きる』(生活書院)、『ボランティアってなんだっけ?』(岩波ブックレット)などがある。

「2023年 『野生のしっそう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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