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- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865000948
作品紹介・あらすじ
「とるに足らない」とされたものたちの思想に向けて
障害、健常、在日、おとな、こども、老いた人、蠢く生き物たち……
首都圏の底〈見沼田んぼ〉の農的営みから、どこにもありそうな街を分解し、見落とされたモノたちと出会い直す。
ここではないどこか、いまではないいつかとつながる世界観(イメージ)を紡ぐ。
感想・レビュー・書評
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ラウンジ
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社会の辺境に追いやられ、忘れ去られ、見えているのに見えない存在のように扱われる人たち。
それでもなお、社会の矛盾を引き受け、黙々とそれらを分解していく器の大きい人たち。
誰も皆、名前をもち、確かに生きている。
触れることのできる身体をもち、考える心をもっている。忘れてはいけない。 -
文化人類学の立場で障害者の生活を活写する.
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ダンゴムシやミミズなどの分解者たちが、硬く踏み固められた地盤を豊かな土壌に変えていくように、障害者が、時には朝鮮人や野宿者が少しずつその地域を、多様な存在が生きる場を作り出していく、その軌跡を描いているのだと思う。
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