騎士譚は城壁の中に花ひらく 1 (ガルドコミックス)

著者 :
  • オーバーラップ
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本棚登録 : 82
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784865547917

作品紹介・あらすじ

寝食、給仕、馬の世話。
騎士見習の城暮らし。

誰にも負けない、うんと強い騎士になる――
騎士を目指す貴族の子弟ロサ=スカーラエは、名門と名高い 『錠の城』へとやってきた。
立派な騎士となり、故郷の「梯子の城」に戻るため。
だが、クラウストラ城でロサに与えられる仕事は給仕や馬の世話など下働きばかり。
騎士達が行う剣の訓練に憧れが募る日々だったが、下働きにこそ、騎士が身に着けるべき知識や教養、礼儀作法が詰まっていることに気付く。
騎士叙勲への道は、イメージとは裏腹に華やかなことばかりではない――
地道に、真摯に、少しずつ『錠の城』で様々な出会いや経験を積み重ね叙勲を目指す騎士見習いの成長譚、開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 中世、性別を隠して騎士見習いをしている少女、ロサの物語。
    穏やかな騎士見習いの日々、城下町の日常。
    そしてそこに地続きに存在する戦争や死。
    全てが素朴に描かれ、等身大な印象を受けます。

    いやこれ、凄く良いですね。
    あとがきで「作者の趣味を詰め込んだ作品」というようなことが書かれていますが、作中のうんちくや背景描写や文化の表現などに、まさに「好き」を、積み上げを感じます。

    また、この作品で描かれる騎士社会って、おそらく男社会ですよね。
    ファンタジー作品で描かれがちな、華々しい姫騎士みたいなキャラは、今のところ出てきていませんし。
    つまり、本作は「男社会で生きる少女の物語」という面があるわけです。
    私はそこに「アルテ」のような文脈を見出していて、馬の世話をしたり掃除や食事の手伝いをしたりといった「騎士の基礎」の部分を全うするということは、男社会で生きていく上で最低限積み上げておかなければならない部分なのだろうと。
    こういったものを積み上げて騎士になった後にこそ、「どんな騎士になれるか」という点でその人個人の特性が発揮されるのだと思います。
    そう考えたとき、別の城(既に落とされている?)の貴婦人となるはずだった少女が騎士になったとき、どんな騎士になるのか。
    そこまで描かれる作品かはわかりませんが、凄く楽しみです。

  • 寝食、給仕、馬の世話。
    騎士見習の城暮らし。

    誰にも負けない、うんと強い騎士になる――
    騎士を目指す貴族の子弟ロサ=スカーラエは、名門と名高い 『錠の城』へとやってきた。
    立派な騎士となり、故郷の「梯子の城」に戻るため。
    だが、クラウストラ城でロサに与えられる仕事は給仕や馬の世話など下働きばかり。
    騎士達が行う剣の訓練に憧れが募る日々だったが、下働きにこそ、騎士が身に着けるべき知識や教養、礼儀作法が詰まっていることに気付く。
    騎士叙勲への道は、イメージとは裏腹に華やかなことばかりではない――
    地道に、真摯に、少しずつ『錠の城』で様々な出会いや経験を積み重ね叙勲を目指す騎士見習いの成長譚、開幕。

  • いわゆる異世界ウンチクものと、騎士に憧れる主人公の生活を描いた作品。

    まず絵が丁寧に書き込まれていてキレイなのと、コマ割りに工夫があって読んでいて飽きない。
    話もザ・城下町といったものから、騎士たちとの交流まで、色々なものがあって楽しい。

    ジブリなんかでアニメ化されたらすごく売れそう。

  • 繊細な絵柄で書き込まれた城塞都市の見習い騎士の暮らしぶり、サトクリフの「運命の騎士」や、ファイアーエムブレムシリーズなんかが好きな人には是非読んでほしい

  • わたしがとても好きな、どろくさーい空気の西洋騎士……を目指す子もの。

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著者プロフィール

漫画家

「2013年 『「マンガ家」嫁さんと「ラノベ家」夫くん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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