- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865592504
作品紹介・あらすじ
私の名前はエリック・サティである、皆と同じように。──
音楽界の異端児(つむじまがり)は、言葉の軽業師でもあった。
風変わりな機知の断片から見えてくる、エリック・サティのもうひとつの世界。
「人間を知れば知るほど、犬が好きになる。」
「ベートーヴェンは公共の静けさを乱すものだ。」
「〈家具の音楽〉を聴いたことのない人は、幸福を知らないのです。」──
フランス近代音楽の異端児エリック・サティ(1866-1925)は、
《干からびた胎児》など珍奇な作品名に示される独特の音楽世界とともに、
数多くの奇妙な言動によっても知られる。
楽譜の指示書き、歌詞や台本、多種多様なエッセイや講演、
友人への書簡、そして死後に見つかった大量のメモ書き……。
サティが遺した膨大なテクストから、30の言葉を厳選し、
そこにこめられた真の意味、当時のフランスや音楽界の状況などの背景を詳しく解説。
唯一無二の魅力あふれる音楽と人間像にせまる!
感想・レビュー・書評
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サティの曲が好きで、ピアノ楽譜に不思議な指示、面白いメモのような言葉が書かれている事に気付いて以来、これまでも何度かサティに関する本を読もうと試みたけど、
少なくとも日本語の本は入手が困難だったり、普段読書をしない自分にとって読みづらかったりと、なかなか読むことができなかった。
本書はサティの言葉を各章のタイトルにし、その言葉が誕生した時のエピソード、時代背景、その頃のサティを取り巻く人々の事が書かれてあり、
海外の本の和訳でなく日本人が書いてることもあり、読みやすく感じた。
箴言集という題のとおり、サティファンとしては楽しく愛しいフレーズやエピソードが出てき、楽しく読み進めることができた。
既出のサティに関する本や論文?等からの引用も多いので、今までサティに関する資料をたくさん読んできた人にとっては、満足の行く内容かどうかは分からないです。
サティの曲を知っていて、「なんか風変わりなおもしろおじさんだったっぽい〜」ぐらいの認識の人にとっては、楽しい本だと思います。
https://www.tokyo-np....
https://www.tokyo-np.co.jp/article/181810