- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865592726
作品紹介・あらすじ
聴け、民衆の魂の鼓動(ビート)を!
気鋭の研究者たちが〈うた〉から読み解く大衆の真実。
冷戦終結後、東欧諸国の自由化を映し出す民俗的大衆音楽、
それが「東欧演歌」だ!
ターボフォーク(セルビア、スロヴェニア)
チャルガ(ブルガリア)
マネレ(ルーマニア)
新作曲民謡(旧ユーゴスラヴィア)
アラベスク(トルコ)
ラビズ(アルメニア)
リプシ(東ドイツ)……
「これら東欧各国で流行している民俗的大衆音楽( それを筆者は「東欧演歌」と名付けた)は、当時東欧各国が体験しつつあった社会主義から自由経済へという現代最大の社会変革をみごとに映し出している。ここでは高価な車ときらびやかな宝石、最新のモードと奔放な性が歌われながら、その一方でそんな新しい生活への戸惑いや疑いも同時に表明される。音楽はオリエントとオクシデントの間で揺れ動く。新たに流入した欧米のポップ・ミュージックが模倣される一方で、ただのイミテーションでは済まずに突如「民俗的」な響きが噴出する」
──伊東信宏/本書「はじめに」より
セルビア、ブルガリア、ルーマニア、旧ユーゴ諸国、
トルコ、東ドイツ、スロヴェニア、アルメニア──
冷戦後に東ヨーロッパ各国で進んだ自由経済への体制転換。
一気に流れこんだ西側のポップ・ミュージックが
土着の音楽と結びついて民俗的大衆音楽が誕生した。
現地の文化状況に精通する気鋭の研究者が集結し、国際ニュースからは伝わってこない大衆の真実を〈うた〉から読み解く!
感想・レビュー・書評
-
【書誌情報】
『東欧演歌の地政学――ポップフォークが〈国民〉を創る』
編:伊東 信宏
定価:本体2700円[税別]
版型:四六判・並製 | 356頁
発売日 : 2023年4月28日
ISBN 978-4-86559-272-6 C1073
ジャンル : ワールドミュージック
装丁:福田和雄(FUKUDA DESIGN)
◆聴け、民衆の魂の鼓動(ビート)を!
気鋭の研究者たちが〈うた〉から読み解く大衆の真実。冷戦終結後、東欧諸国の自由化を映し出す民俗的大衆音楽、それが「東欧演歌」だ!
ターボフォーク(セルビア、スロヴェニア)
チャルガ(ブルガリア)
マネレ(ルーマニア)
新作曲民謡(旧ユーゴスラヴィア)
アラベスク(トルコ)
ラビズ(アルメニア)
リプシ(東ドイツ)……
セルビア、ブルガリア、ルーマニア、旧ユーゴ諸国、
トルコ、東ドイツ、スロヴェニア、アルメニア──
冷戦後に東ヨーロッパ各国で進んだ自由経済への体制転換。一気に流れこんだ西側のポップ・ミュージックが土着の音楽と結びついて民俗的大衆音楽が誕生した。現地の文化状況に精通する気鋭の研究者が集結し、国際ニュースからは伝わってこない大衆の真実を〈うた〉から読み解く!
https://artespublishing.com/shop/books/86559-272-6/
【簡易目次】
はじめに[伊東信宏] [001-022]
序論 南東欧におけるポップフォーク共同と交換の歴史を概観する[イヴァ・ネニッチ/伊東信宏+上畑史 訳] 030
■第1部 東欧演歌のハードコア
第1章 セルビアのターボフォーク 「オリエンタルなヴェルヴェット」は何色〔なにいろ〕か[上畑史] 060
第2章 ブルガリアのチャルガ――アイデンティティ、変革、グローバライゼイション[ステラ・ジブコヴァ/伊東信宏 訳・構成] 084
一五年後の補足――ブルガリアのポップフォークがひらいた新しいページ 106
第3章 西欧化のジレンマとマネレーゆらぐルーマニア人のアイデンティティ[新免光比呂]
第4章 マネレ、あるいは界面としてのジプシー音楽[岩谷彩子] 138
対論 ポップフォークは演歌なのか――あるいは日本大衆音楽の東欧演歌化のために[輪島裕介] 166
■第2部 東欧演歌の源流へ
第5章 麗し〔レーバ〕のプレナのはるかな旅――ユーゴスラヴィアの歌姫[奥彩子] 180
第6章 「アジュ」を歌え――トルコにおけるアラベスクの誕生と展開[濱崎友絵] 200
第7章 東ドイツ・ロック前夜のダンス音楽「リプシ」――戦後ドイツ大衆音楽の水脈をたどる[高岡智子] 232
コラム1 森への誘い――フォーク・メタルにみる民族/民俗[齋藤桂] 265
■第3部 東欧演歌の周縁へ
第8章 薄明の流星 スロヴェニアのターボフォーク、 その勃興と没落[クララ・フルヴァティン/伊東信宏訳・構成] 272
第9章 東ドイツのフォーク・リヴァイヴァル運動[阪井葉子] 294
コラム2 アルメニアのシルショー右傾化するアルメニアのポップフォーク[木村颯] 322
詳細をみるコメント0件をすべて表示