日本音楽の構造

著者 :
  • アルテスパブリッシング
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865592900

作品紹介・あらすじ

ロングセラー『倍音』『「密息」で身体が変わる』の著者が、
日本音楽の根源的な価値に迫る!
長年の研究を集大成した日本音楽論の決定版!

古今の伝統音楽・芸能、各地の民謡から現代のJ-POPまでをとりあげ、
「倍音」「密息」に加えて「微小音量」「微小変化」「リズムの自由性」
「言語性・音響性」「間」などをキーワードにした方法論で分析。
過去・現在のあらゆる日本音楽を貫く構造を解き明かす。
人類の未来を照らし出す「日本の音楽」の宇宙を巡る壮大な旅へ!

付論として「密息」「倍音」「音階論」「リズム」を収録。
詳細な索引も完備。

──本書第1章「1─日本音楽の価値」より
じつは日本の音楽は、世界で最も特殊な音楽です。ここで言えることは、即座には分かりにくいものを扱っているということです。したがって、今までなかなか分析されてきませんでした。
 言い換えれば、他の国の音楽と少し異なったシステムを持っているということです。「倍音」や自由なリズムの枠組みに重きを置いた音楽であること。「音楽・言語・音響」が一体となっていること。したがって、この現実世界から取り込んだ複雑な音響を扱うこと。それらは無意識の部分に影響を及ぼします。
 自然と文化を統合し、過去と未来を結びつけ、さらにイメージの世界と現実の橋掛けとなるものと言えるでしょう。
 最終的には人間のコミュニケーションの、そして世界と関わるためのツールとして、これからの日本人の生き方に、さらには人類の進むべき方向に大きく関わってきます。
 そういった意味では、日本の音楽は人類にとって未来の音楽とも言えるのです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ◆独自性 幅広い視点で分析[評]篠崎弘(評論家)
    <書評>『日本音楽の構造』中村明一(あきかず) 著:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/323896?rct=shohyo

    日本音楽の構造発売になります。 – BLOG Office Sound Pot
    https://x.gd/vfaNH

    日本音楽の構造 – アルテスパブリッシング
    https://artespublishing.com/shop/books/86559-290-0/

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

尺八演奏家。作曲家。
虚無僧に伝わる尺八音楽の採集・分析・演奏をライフワークとしつつ、ロック、ジャズ、クラシック、現代音楽、等に幅広く活躍。世界30ヶ国余150都市以上で公演。世界40局余の放送局に出演。NHK大河ドラマ「天地人」の音楽などの尺八演奏を担当。
倍音奏法、多重奏法、また自ら捜しあて極めた日本古来の呼吸法「密息」と、独自に開発した方法による循環呼吸(吹きながら同時に息を吸い、息継ぎなしに吹き続ける技術)を駆使した演奏法を確立。
世界各国で「日本音楽の構造」、「倍音」、「密息」の講義を行う。
CD「虚無僧尺八の世界」シリーズは文化庁芸術祭優秀賞を2回受賞。第19回松尾芸能賞、ほか作品にて第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞など受賞多数。
自らの極めた呼吸法から日本文化を論じた著書「『密息』で身体が変わる」(新潮社)で年間売上第2位(2010年、新潮選書日本論部門)。2010年10月には『倍音』(春秋社)を上梓。

「2023年 『日本人の呼吸術 深く・鋭く・美しく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村明一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ロジェ・カイヨワ
ヴァージニア・ポ...
ミシェル・フーコ...
山尾悠子
森田 真生
ジュディス・バト...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×