8マインドフル・ステップス

  • サンガ
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865640007

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  • ブッダの教えの実践法がわかりやすく説かれています。

  • ブッダの教えは、縁起(えんぎ)、四諦(したい)、八正道から成り立っています。
    八正道とは「苦」を滅する方法としての「正見」「正思」「正語」「正行」「正命」「正精進」「正念」「正定」の八つの道です。

    -------------------------------------------------
    1. 正見
     自己中心的な見方や偏見をせず、中道の見方をすること。
    2. 正思
     自己本位に偏らず、真理に照らし物事を考えること。貧欲・瞋恚・愚痴という「意の三悪」を行わない。
    3. 正語
     恒に真理に合った言葉使いをすること。妄語(嘘)・両舌(都合や立場で使う二枚舌)・悪口(破壊的な悪口)・綺語(口から出任せのいいかげんな言葉)という「口の四悪」を行わない。
    4. 正行
     本能に任せるままの生活ではなく、仏の戒めにかなった正しい行いをすること。殺生・偸盗・邪淫という「身の三悪」を行わない。
    5. 正命
     人の迷惑になる仕事や、世の中の為にならない職業によって生計を立てないこと。
    6. 正精進
     自分に与えられた使命や目指す目的に対して、正しく励み、怠りや脇道にそれたりしないこと。
    7. 正念
     仏と同じような正しい心を持ち、ものごとの真実の実相を見極め、心を恒に真理の方向へ向けること。
    8. 正定
     心の状態が真理に照らし正しい状態に定まること。
    -------------------------------------------------

    本のタイトルは、ブッダの説く悟りを開くための道「八正道(はっしょうどう)」から
    「八正道」を8つのステップとして「見方」「精進」「気づき」を説き、現代社会で八正道を実践するためのガイドブックです。

    修行の際、心を落ち着かせるのに良い方法は、呼吸に集中することだそうです。
    「自分」を捨てて「無」に徹する、とよく仏教の本で説かれており(それは凡人にはなかなか難しいこと)と思っていましたが、大切なのは「苦しみを真正面から観察することだそう。

    人生で経験することはすべて、いくらかの苦しみをもたらすもので、苦しみを引き起こしすものが執着。
    「我」を持ち続けている限り、不安で、頑固で、執着し続けるという悪循環に陥るということです。

    そこで、マインドフルネス(気づき)を取り入れることになります。
    「気づき」は、自分の思考と言葉と行動をコントロールする状態に保つ効果が得られるとのこと。
    この本で説かれるマインドフルネスは、ウィパッサナー瞑想修行になります。

    424ページとかなり厚みのある本で、一見難しそうですが、ぱらぱらと自由に読んでいくと、苦手意識なく頭に入れられそう。
    優しい言葉でわかりやすく書かれており、詳しい知識も得られる本になっています。

  • スリランカ出身でインド、マレーシアを経てアメリカの大学でも教えられた長老による八正道の解説

    南方系の仏教だけあって、変な漢字解説等ではなく、本質的であってわかりやすい
    考えてみると、八正道は非常に重要なはずなのにここまで解説してるのはみたことがなかった

    日本語訳も読みやすい

  • 最近、よく出ているマインドフルネスの本とはちょっと違う印象。

    ブッダの教えを忠実に解説しているので、宗教色が強い感じがします。

    ブッダや仏教をより詳しく知りたい人にはわかりやすくて良いかと思いますが、私には少々難解でした。

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著者プロフィール

12歳のときスリランカのマランデニアで出家した。1947年、20歳のときキャンディで具足戒を受けて正式な僧侶(比丘)になる。ガンパハのヴィディヤセーカラ・ジュニアカレジ、ヴィディヤランカーラ・カレジ(現・国立ケラニヤ大学)、コロンボのブッディスト・ミッショナリー・カレジを卒業。その後インドに渡り、マハーボーディ・ソサエティで5年間伝道活動。サンチー、デリー、ボンベイで不可触民(カースト制度の最下層民)のなかで活動する。

「2014年 『8マインドフル・ステップス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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