- Amazon.co.jp ・本 (702ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865751017
感想・レビュー・書評
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【感想とメモ】
・すでに指摘されている通り、メリハリのない記述。
・豆単レベルの記述を求めてこの本をめくる行為は、学習者にとってコスト・パフォーマンスが悪いかも。
・無論、薄い教科書よりは厚い教科書の方がマシであるのは確か。余白が視認性に与える影響は大きい以上、よくある基本情報技術者試験のテキストよりも本書の方がストレスなく読める。
・2021年に18版が刊行。旧版のページは削除する方針らしい。
[https://www.itec.co.jp/store/products/detail.php?product_id=3776]
【第17版の書誌情報】
書名:コンピュータシステムの基礎 = Fundamentals of Computer Systems
編著者:アイテックIT人材教育研究部 編
出版地:東京
出版社:アイテック
出版年月:2017.9
大きさ、容量:本体702p ; 26cm + 解答・解説冊子(52p)
注記:初版: アイテック情報処理技術者教育センター 1994年刊
ISBN:9784865751017
価格:4000円
【第18版(2021年)の情報】
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コンピュータシステムの基礎 第18版(解答解説付)
価格(税抜): 4,000~5,000円
商品コード: 703157~703305
◆何度も読み返したくなるIT技術者のバイブル
『コンピュータシステムの基礎』は、1994年の発売から20年以上、多くの企業の内定者・新人研修、学校の教材として採用され続けている書籍です。情報処理の基本にある原理や考え方から、最新の技術動向まで、体系的に分かりやすく解説。コンピュータシステムの全体像を把握したところで各論へ進む独自のストーリー展開で、知識を整理しながら身につけられます。
◆第18版改定内容
CHAPTER 1
広がりを続けているDX(ディジタルトランスフォーメーション)を意識して、新しいITの利活用、半導体技術、表示技術(4K,8K)、通信技術(5G)に関する説明を加えました。コンピュータ利用の多様化に伴うコンピュータの種類やマイクロプロセッサの説明については全面的に改訂し、スーパコンピュータに関して、「京」・「富岳」の最新の性能に関する説明を追加しました。
CHAPTER 2
DX進展に伴い利用範囲が広がっていること入力装置として、キャッシュレス決済やドライブレコーダなどについて説明で触れ、IoTセンサの説明を追加しました。
CHAPTER 3
記憶装置の容量やアクセス速度、写真など新しい製品のものに修正しました。また、製造中止から時間が経った装置の説明を簡略化し、光磁気ディスクは説明を削除しました。
CHAPTER 4
これまで詳細に説明していたサブルーチン呼出しの方法を見直し整理しました。入出力インタフェースの規格を最新の内容に修正し、新しい規格を追加しました。高速化に関して、GPU、GPGPUを追加しました。
CHAPTER 5
パソコンOSの記述を全体に見直して、これまでの進展を簡潔にし、Windows10の説明を詳しくしました。タブレット端末用OS、macOS、組込みOS、JSONの説明を追加しました。
CHAPTER 6
Unicodeの例を追加して説明を詳しくし、情報量に関する数式を交えた説明を追加しました。AIの基礎技術として新たに節を追加し、機械学習、回帰分析、ニューラルネットワーク、ディープラーニングの説明を追加しました。
CHAPTER 7
現在使われているファイル編成に関する説明を追加しました。データベースの関係演算に関して新たな説明に変更し、整合性制約について説明を追加しました。
CHAPTER 8
新しいモバイル通信サービスやネットワークの仮想化についてSDNの説明を追加しました。ビット誤り率の例、無線LANの構成機器、IPアドレスとMACアドレスの関係などの説明を追加しました。
CHAPTER 9
新たなサイバー攻撃として、パスワードリスト攻撃、クリプトジャッキング、DNSキャッシュポイズニング、SEOポイズニングなどの説明を追加しました。その他、ダークウェブ、ディジタルフォレンジックス、情報セキュリティ組織・機関の説明を追加しました。
CHAPTER 10
RPC とWeb サービス、キャパシティプランニングの説明を追加しました。システム構成に関して、マルチプロセッサ/ロードシェア/タンデムシステムの説明を修正しました。
CHAPTER 11
節の順序を見直し、システムのライフサイクルを後ろに移動しました。アジャイル開発に関して、XPとスクラムに分けて説明を追加しました。プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントは国際規格の内容に基づいた説明に修正し、個人情報保護法の改正に伴い説明を修正しました。
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【簡易目次】
改訂にあたって [002-003]
主要目次 [004-005]
目次 [006-016]
学習の前に [018-019]
CHAPTER 1 コミュニケーションネットワークとコンピュータシステム
1.情報社会とコミュニケーションネットワーク
2.コミュニケーションのためのコンピュータ
3.コンピュータの種類と能力
4.コミュニケーションの構成要素
5.コンピュータの構成要素
6.現代社会における情報システム
7.言葉の誕生からパーソナルコンピュータまで
8.2020年代における情報システムの展望
CHAPTER 2 入出力装置
1.入出力装置とは
2.入力装置
3.出力装置
4.マルチメディア
5.ユーザインタフェース
CHAPTER 3 記憶装置
1.主記憶装置と補助記憶装置
2.主記憶装置
3.補助記憶装置とファイル
4.磁気ディスク装置
5.光ディスク
6.その他の記憶装置
CHAPTER 4 中央処理装置
1.CPU の仕組み
2.制御装置
3.算術論理演算装置
4.CPU の入出力制御
5.CPU関連アーキテクチャ
CHAPTER 5 オペレーティングシステム
1.オペレーティングシステムの歴史と目的
2.オペレーティングシステムの基礎
3.マルチプログラミングと割込み
4.オペレーティングシステムの機能
5.記憶管理
6.言語プロセッサとその他のプログラム
7.現在の仮想化技術
CHAPTER 6 情報処理技術の基礎と理論
1.コンピュータ内のデータ表現
2.情報の基礎理論
3.プログラムの基礎理論
4.データ構造とアルゴリズム
5.記憶と演算の原理
6.機械語プログラムの実行- CASL Ⅱを使って
7.計測・制御に関する理論
8.AI の基礎技術 - ディープラーニングとは
CHAPTER 7 ファイル編成とデータベース
1.ファイルとは
2.ファイル編成
3.データベース
4.データベース管理システム
5.データベースの利用とSQL
6.データベースの運用
7.データベース技術の動向
CHAPTER 8 通信ネットワークシステム
1.テレコミュニケーションの基礎
2.データ伝送の基礎
3.ネットワークアーキテクチャと通信の基本概念
4.通信ネットワークの動向
5.LAN の方式
6.TCP/IP とインターネット
CHAPTER 9 情報セキュリティ
1.情報セキュリティの概念
2.情報セキュリティに関する技術
3.情報セキュリティのための具体的解決策
4.情報セキュリティ管理
5.情報セキュリティに関する標準化と法制度
CHAPTER 10 情報システムとRASIS
1.情報の処理方式
2.情報システムの信頼性
3.データのインテグリティと誤り制御
4.システムの性能評価
CHAPTER 11 情報システムの開発
1.システム開発とは
2.システム開発の概要
3.構造化技法
4.オブジェクト指向
5.システムのライフサイクル
6.情報化の課題
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用語 Index [686-699]
参考文献 Bibliography [700-701]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良くも悪くもただの教科書的な本。だらだら書かれてるだけでポイントの強調とか文章の工夫などほぼなくて読み手に対して配慮がない。まあ睡眠導入剤としては優秀だと思いますが、これを読むならフルカラーの基本情報技術者試験用のテキストを読んだ方が全然頭に入るし面白い。それと致命的なのがデカすぎ重すぎて持ち運びが不便すぎる。これ持ってるだけで軽い筋トレになる。
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借りてみて思ったのは,想定外にデカかったってこと。指3本分はありそうな分厚さに怯んだ。
だが開いてみると,基本事項を広く浅くおさえたような,教養過程にありそうなテキストまんまだった。ITパスポートや基本情報技術者試験あたりを意識した,総論という位置づけだと思う(基本情報にしては簡単すぎかも?)。内容自体は簡単だと思う,これを起点にそれぞれの分野のテキストを攻略するのもあり。
そのデカさゆえに,あまり簡単に薦めるようなものではない。しかし網羅性に優れているので読む分には損しないと思う。