対ロ交渉学 〔歴史・比較・展望〕

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  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865782288

作品紹介・あらすじ

戦後70余年、未だ日ロ間で平和条約が締結されないのはなぜか?

「俺のもの(「領土」)は俺のもの、お前のもの(「経済力」)をどう分けるか、交渉しよう」
北方領土返還は如何にして実現可能か? 旧ソ連からプーチンに至るロシアの対外交渉を、交渉学の諸理論から紐解き、対ロ外交の修羅場を経験した専門家の証言をもとに緻密に分析・検討し、日ロ関係の展望を考察する。

〈俺のものは俺のものであり、お前のものをどう分けるか、交渉しよう〉。これこそがロシア式交渉の真髄であると、ロウニー中将(対ソ軍縮交渉米特別代表)は結論する。ロシア人は相手側に向かって常に譲歩を要求し、それが容れられない場合には交渉が進捗しない責任を相手側に転嫁させようと試みる。
ロシア人は実に忍耐強い。ロシア外交官は、何百回となく同一のことを繰り返して倦むことをしらない。彼らは、何事をなしとげるためにも時間というものがかかること、しかもたとえ時間をかけても成果があがらないことすら十分心得ている。
安倍首相は、プーチン大統領に対して「北方領土での日ロ共同経済活動」を提案したと噂される。これがもし実施されるならば、同領土の対日返還ではなく、その事実上の放棄に繋がる可能性のほうがより一層高い、と筆者は懸念する。(本書より)

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  • 東2法経図・6F開架:319.3A/Ki39t//K

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著者プロフィール

北海道大学名誉教授 


「2007年 『アジアに接近するロシア その実態と意味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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