- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865813739
作品紹介・あらすじ
そうだったのか!ムダの先にある豊穣の世界
コロナ禍では「不要不急」がひとつのキーワードとなった。また「コスパ」「タイパ」、そんな考え方が日常を侵食している。しかし、要不要とはいったい何だろう。身のまわりのすべてのことを、「役に立つかどうか」「効率がいいかどうか」「払った対価に見合っているかどうか」、そんなモノサシで測ってよいものだろうか。
その価値観で捨てた「ムダ」なもの、それは本当に「ムダ」なのか?誰にとって?何にとって?そもそも「ムダ」で何が悪いのか?「ハチドリのひとしずく」を日本に紹介した著者が「ムダ」を切り口に、暮らし、労働、経済、テクノロジー、人間関係などについて思索する。
感想・レビュー・書評
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生産性とか、効率的にとか、しっくりこなかった。いつも何かに追われていて、早送りや、字面の表面だけをさらうように、本を読んでいた。生産性が低い人間は、能力がないと烙印を押されてしまうと、思っていた。
けど、夜空の月や、枯れ葉が風に踊るのを眺めたり、いつまでも風に吹かれるのが好き。
手作りが好きで、でもそんなに上手くいかなくて、市販品の方が形も価格も良くて、どんどんそういうことを手放してきた。
オリジナルで、自分で作るしかないもの?を模索してきたけど、今までやっできたことをすれば良いんだなという気持ちを後押しされた。
人生ってこんなもの?って言葉がよく分かりました。いいや、そうじゃないよ。もっともっと味わおうと思う。 -
「役に立つかどうか」というのは、あくまでのひとつの指標である。それだけを指標にしてしまうことへの問題提起。ムダなものなんて、この世にはない!
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#ナマケモノ教授のムダのてつがく
#辻信一
23/1/11/出版
もっとコスパやタイパよく!、社会の一線で働いていたとき、効率化が正義ムダは悪だった
一線から外れた今、多少はムダも大事にすべきだったかな、とも思う
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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「ハチドリのひとしずく」「ムダ」はひとつのものさしにすぎない
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文化人類学者による、ムダについての考察
現代社会は、役に立つかどうかという視点から物事をみる功利主義に凝り固まっていたのだなと思い知らされる。
もっと頭を解すため、何回か読み返してみたいと思いつつ、参考文献も多くて、他の著書も読んでみようと思う。 -
今の世の中でひっかかることが多く、読み始めた本。筆者の意見に全て賛同するわけではないけれど、役に立つとは?無駄とは?と考えるうえでいろんな視点をくれます。
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現代日本人必読の一冊。
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効率的であること、生産性を上げること、そのためにムダを省くことが最善とされる風潮の社会に疑問を投げかける本書。
ムダを突き詰めるとそれは自分という存在にブーメランのように返ってくることに気がつく。
自然界には無駄がなく、その自然を損なう人間こそが実はいちばんの厄介者でムダな存在であるということ。ごもっともです。
そもそも何がムダかなんて絶対的な答えがあるわけじゃない。誰かにとってのムダが、私にとってかけがえのないものだったり、その逆もあったり。
コスパ、タイパを追求して何を得ようとしているのか疑問だし。いちいち納得の読書でした。