深潭回廊3 (Be コミックス)

著者 :
  • ふゅーじょんぷろだくと
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本棚登録 : 68
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865896848

感想・レビュー・書評

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  • 総合評価:★4.5
    重たい…けど、めちゃくちゃ面白い…!!!(><)
    それに、所々で挟まるコミカルなシーンのおかげで重たさも多少は緩和されて暗い雰囲気の割に読みやすくなってると思います。

    開始早々、自殺しようとしていた柳田ですが、渚に引き留められ強制的に一時帰宅します。それでも自殺願望が消えない柳田に対して、渚はいつものように体を使って籠絡しようとするのですが…ここでようやく、柳田は渚が“普通”の子ではないと気が付きます。
    渚の瞳の深淵を覗き込んでしまった柳田は渚の事をもっとよく知りたいと思うようになるのですが、当の渚は柳田を拒絶し、彼から距離を置くようになります。

    それでも渚に接触をし続ける柳田。傍から見れば完全にストーカーなんですが、自殺をやめ、渚の事だけを考えるようになってからの柳田はようやく人間らしくなったというか、良い意味で変わってきたと思うんですよね。
    スメルズ〜の時の柳田には嫌悪感しかなかったし、今までだって陰気臭い印象しかなかったのに、渚を一人の人間として見るようになってからの柳田は急に格好良く見えてきてしまって、自分の目を疑いました(笑)
    あんなにもっさりして見えたロン毛も、今ではイケてるように見えるんだから不思議(笑)

    その後、智の父親と接触し、渚がどういう人間なのか、何をしているのか知った柳田は再び渚に会いに行きます。
    触れてほしくない場所に触れようとする柳田に対して当然、渚は拒絶するのですが、この時の「君という一人の人間に向き合うため そのためだけに今、生きてる。命懸けなんだよ」という柳田の台詞にグッと来ました…。柳田、本当にお前変わったなぁ…( ; ; )

    助けを申し出る柳田ですが、おそらくそう簡単にはいかないんだろうな…。
    智の父親といい、渚の父親といい、とにかく渚の周りの大人がクズ過ぎて渚がこれからどんな目に遭うのか心配でなりません…(T_T)
    柳田だって冷静に考えれば決してまともな人間ではないのですが、それでもこの状況下では渚を助けられる大人は柳田しかいないので、彼には何とか頑張ってもらいたいところ。
    どうか、二人がちゃんと幸せな結末を迎えられますように…。(生きた状態でね!)

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