その場で関わる心理臨床──多面的体験支援アプローチ

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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866160030

作品紹介・あらすじ

本書に描かれている心理的援助は、従来の心理的なとらえ方だけではなく、より多方向の解決を模索するものである。密室から脱し、コミュニティやネットワークづくり、そして、「その場」での心理的支援、それを支えるシステムの形成-それが著者の言う、多面的体験支援アプローチである。教える、ほめる、叱る、止める、遊ぶ、守る、言語化を促す、やってみせる、喜んでみせる、他者とつなぐ、場とつなぐ、仲間づくり、集団づくり…。本書には、著者が長年にわたって実践してきた「その場で関わる心理臨床」の実践と理論のすべてが網羅されており、すべてのセラピストが目指すべき極点の一つと言っていいだろう。この本は明日を生きる臨床家にとって必読のものである。

感想・レビュー・書評

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  • とてもいい本なんだけど、他著との重複が多い。講談社現代新書とか。

    それどころか、本書内でも、同じ記述がまるまる繰り返されている箇所があって、そういうところを削っていけば、本の厚さは半分ぐらいになりそう。

    「書を捨て、街に出よう」ではないが、新しいカウンセラー像を提案している。面接室に引きこもって、個人面接に固執するのではダメだと。

    面白いね。力のないセラピストがそういうことを言うと説得力ないけど、壺イメージ療法とか、個人療法でも折り紙付きの、実力派の先生だから。

    成瀬悟策先生に師事していたので、動作法とか現場で指導されることが多く、それで面接室を飛び出すことに抵抗がなかったんじゃないかなあ。

    児童養護施設の暴力問題を読むと憂鬱になるけど、これが現実か。いずれにせよ、多くのカウンセラー、セラピストに読んでもらいたい。

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著者プロフィール

1951年生まれ。九州大学大学院教育学研究科(心理学専攻)博士課程修了。九州大学名誉教授。臨床心理士。著書・共編著書に『イメージ体験の心理学』『現実に介入しつつ心に関わる』『不登校』『児童福祉施設における暴力問題の理解と対応』『心の営みとしての病むこと』『その場で関わる心理臨床』『臨床心理行為』『臨床心理面接技法2』『心理臨床の奥行き』ほか多数。

「2019年 『壺イメージ療法 その生いたちと事例研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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