- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866251387
作品紹介・あらすじ
2018年4月に廃止された種子法、2020年12月に改定された種苗法…
これらの法律で守られてきた、日本の農家や食の安全はどうなってしまうのか?
元農水大臣が「日本の食の最大の危機」を明らかにしたことで大きな話題を呼んだ『タネはどうなる!?』を大幅加筆し、緊急出版!
日本の農家に、そして食卓に何が起こるのか?
感想・レビュー・書評
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ご近所の料理店のスタッフさんに勧められて(というか本を贈られて)読んでみた。
彼女は、有機農法に興味があり、埼玉の農家さんで研修を受けたり、いずれは奥多摩、山梨界隈に移住して、農業で生計を立てたいと夢を持っている。その関係で、ひっかかって来た本なのだろう。気持ちは分からんでもない。
でも、まったく門外漢の身ながら、読みはじめて、どうも極端な論調、一方的な物言い、とくに根拠が示されないままの論理展開、やたら扇情的な情報が多く、「あれ?」と違和感を覚えた。
もう少しバランスをとるため、他の論調の本も読まなければと思ったし、そもそも、種子法廃止、種苗法改訂は、上っ面でしか知らなかった話なので、本書のような我田引水な論調だけ読んでいては、全体像が見えないなと感じた。
「そんな本だよ」と、その料理店のスタッフの彼女にも、ひと言教えてあげないといけないな。
でも、食の安全や、日本の食料自給率に関わる話は、よくよく考えていかなかればならない問題だろうとは思う。それ故に、もっと慎重に、ゆっくり理解していこう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
民主党政権時代に農林水産大臣だった山田正彦氏の著書です。
6ページの「まえがき」を読んでファクトチェックのまね事をしてみました。
結果は次の通りです。
誤り :9個
ミスリード:4個
一部不正確:1個
根拠不明 :1個
https://seisenudoku.seesaa.net/article/485384889.html -
①種子法廃止
②農業競争力強化支援法成立
③種苗法改定
この3点の法律が重要。
■これまで各都道府県が農業者に安価に安定していて提供してきた公共の種子はなくなる(種子法廃止)
■優良品種の知見(財産権)は国民の財産から、民間企業に「ただ同然」で提供される(農業競争力強化支援法)。
■農家が種子を自家増殖することを全面的に禁止。違反には重罰規定(種苗法改定)。 -
安心なはずの日本産ブランドがすでに崩れてきてしまっている。知らなかったことばかりで政治に関心を持たないことは怖いことだと強く思った。