HSP! 自分のトリセツ 共感しすぎて日が暮れて

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  • 1万年堂出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866260518

感想・レビュー・書評

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  • HSPでもHSSでもある筆者が性質に関して、漫画とエッセイでつづったもの。

    とても読みやすく、当事者がどう感じているかという点も具体的に理解できる。

    HSP ひといちばい敏感な人 HighlySensitivePerson
     五感や他人の気持ちに敏感で、小さな変化にきづきやすい、共感力が高い、物事を深く考える

    HSS 刺激探究タイプ HighSensationSeeking
     好奇心が旺盛で、新しいことや珍しいものが好き。退屈は天敵。次に何をするのか読めないタイプ。

    HSP、HSSチェックリストがついています。
    私もHSP結構あてはまるかも。

  • 前に『繊細さんが「自分のまま」で生きる本 繊細さは幸せへのコンパス』を読みました。
    この本もそれと同じような人のことです。

    読んでいて私は違うなと思いつつ
    ちょっとだけ当てはまったこともあって
    でも大人になってからは無くなったように思います。

    〈大人になった今、ほとんどのことは克服できた。
    敏感な性格を憂いては、ときおり自己嫌悪に陥る日もあるけれど、
    それもまた自分だと納得して、大事にしている。
    あの日、祖父母が小さなわたしをまるごと包んでくれていたように〉

  • 凄く読みやすかったです!HSPってなんだろう?っていうところからだったんですが、少しでも理解が深まった気がします。診断出来るチェックリストも着いているので、自分は当てはまるのか?が解消出来ました。お子さんいる方でも参考に読んでみるのもありだと思います。「別に病気とか障がいだと言いたい訳ではなく、そういう『性質』だということを知る」という言葉が個人的に気に入りました。

  • 読みやすい。絵がメインなので共感しやすい。何かが得られるというより「わかるー」と共感することで安らぎを感じる本。

    所々にハッとする文章がある。

    ・わたしを救ってくれた言葉「境界線」

    ・HSPのわたしが逃げたいものの正体は「刺激」だった。数えきれないたくさんの刺激から自分のことを守ってもいいんだよ。

    ・持って生まれた気配りセンサーは、お店の営業に絶大な効果を発揮するかもよ。

    ・HSP機動隊の出勤禁止…深読みするクセが強いわたしに対して「これはHSPの気質。考えなくてOK」と考えると気が楽になる。

    ・申し訳ないを、ありがとうに変えよう。

  • HSP/HSSの方が書いた本は珍しかったので読んだ。この気質についての対処法としては通りいっぺんのことしか書かれておらず物足りなかった。この方は気質を生かして漫画家・講演家として成功しており、学生時代もイベント企画で友人から信頼されていたなど、凡人専業主婦の私とはまるで違っていて、正直妬ましかった。もちろん本人の並外れた努力と才能があってのことだと思うが、「少し変人」という程度の凡人がどう生活し、生きづらさと折り合いをつけていくかについて新たな視点は得られなかった。
    読んでいて気付かされたのは、HSPの気質としてよく言われる「共感性が高い」という事は、決して相手を正確に理解できるということではなく、相手の言動から想像を膨らませて感情を揺さぶられやすいという意味なのだという事だ。HSP側が「共感」によっていかに辛い思いをしようが消耗しようが、それがイコール相手を正確に理解していることにはならないのだ。だから相手にとっては「大きなお世話」「おおげさ」「そういうことではない、でも悪意がないから間違いを指摘できない」という事態になる。これはHSP同士でも起こる事態であると思う。この戒めを学べただけでもこの本を読んだ意味はあったと思う。
    気になったのは、著者の気質に手を焼いて受け入れようとしなかった両親への怨みを著者が消化できていないことだ。「この本が自分のように親から理解されず辛い思いをする子供たちを減らす助けになれば」と何度も書かれているが、その正義を盾に親への恨み節を繰り返し読まされるのは辛かった。私はHSPについての本を読みたかったのであって、毒親本を読みたかったのではない。著者が自身も3人の子の親であり、そして「共感性の高い」HSPであるならば、もう少し両親の気持ちに「共感」できないものなのかと思ってしまった。もう少し親への感情が消化されたタイミングでこの本を書いてもよかったのではないか、あるいはこの本を書く中でもう少し非HSPであったご両親の大変さに思いを馳せてもよかったのではないか。読んでいて恨み節の連続にうんざりしたし、まさにこういう態度が「わたしHSPだから繊細なの、優しくしてね」という、HSPを免罪符にして周りに甘える態度に思えた。本の冒頭に「HSPを免罪符にする気もないし、HSPを盾にだれかを攻撃する気もない」とあったが、私にはこれまで嫌な目に遭わされた相手を攻撃するような文章がいくつかあるように感じられた。
    読後感は良くなかったが反面教師的にHSPを理解でき参考になった。

  • HSS型HSPの著者がHSPについて、というよりは自分のHSC→HSPの歴史を振り返る感じのエッセイ漫画。
    HSP当事者の人の話に出てくる両親は大体理解がない。まあ、当時はそういう概念がなかったんだろうし、「個」よりも「全体」に焦点が当たっていた時代ということもあるだろうけど、この著者の両親もひどすぎる。「自分として受け入れてもらう」という体験がどれだけ重要なことかということがよく分かる。それが両親から与えられていないと、両親の役をしてくれる相手を成人してからも探してしまってなかなかうまくいかない。
    あと刺激に弱いくせに刺激が好き、面白いものには積極的に触れに行きたい私にとって、「新しいものは苦手、慣れ親しんでいることが大事、自分を守ることが一番でそのためなら身近な他人を傷つけても構わない」夫って相性最悪じゃん!!と今更ながら気づく。どうやってもお互い幸せになれない組み合わせだと思う。
    子供は今のところHSCみはない。著者のお子さんたちも3人のうち1人がHSP(非HSS)、1人がHSS (非HSP)、1人が非HSS非HSPらしく、同じ両親から生まれて同じ環境で育ってるのに全然違う。
    私は私の感覚をとにかく大事にして、私の感覚を封じようとする人にはもう近づかないで生きていきたい。

  • 「もしかしてHSPなんじゃないか?」会社の上司に言われた。「一度関連する本を読んでみるといいよ。」と言われた。
    もともとHSPの存在を知ってはいたが、自分ではその自覚がなかったけど、ちゃんと知っておこうと思い、関連書籍を複数購入。最初に読んだ一冊。
    本書を読んでみて、当てはまる点が多く、おそらく自分はHSPでかつHSSなんじゃないかと感じた。

    本書ではHSPに関して、専門的、具体的に書かれているものではないが、なんとなくどんなものかが理解でき、最初の1冊目としては適切だった。何より、HSPやHSSに関して、著者の体験談とともに、ネガティブな感情を抱かないように書かれているのが良いと感じた。

    私は著者とは違い、両親にはHSCならではの、敏感な性格を受け入れられており、そこまで苦労した覚えはない。ただ、今思えば、学校生活では周りと何か違いを感じて、多少の生きづらさを感じていたと思う。今はすでにそんな自分も受け入れて上手くやれていると思うが、本書を読んでより自分を知るきっかけになれたと思う。

  • HSP/HSSな私。

    アクティブでジッとしてられない癖に、ぶっ倒れるまで元気で気づかない、倒れた後の回復に結構時間かかる。

    この両極端な感じの理由が、やっと理解出来ました。

    後は本当にコントロール。

    時間や便利グッズ、認知行動。
    出来る所から取り入れてみます。

  • 同じようなタイトルの新刊案内を見て図書館で検索かけたらこちらが出てきたので読書
    コミックエッセイ調だから読みやすいけれど、鵜呑みにしたら危険に感じた

  • 人間は複雑な生き物だ
    ただ自分が〇〇だと気付けば気が楽になるし
    今までは否応なしに受け止めてたネガなものもスルーor消化する事が出来る

    反応しない練習にも繋がるね

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著者プロフィール

高野優 
フランス語翻訳家。高野優フランス語翻訳教室主宰。『アモス・ダラゴン』(竹書房)、『八十日間世界一周』『地底旅行』(光文社)など、訳書多数。

「2021年 『パリ・オペラ座バレエ学校物語 あこがれのエトワール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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