「姐御」の文化史 (幕末から近代まで教科書が教えない女性史)
- DU BOOKS (2019年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866471037
作品紹介・あらすじ
任侠映画とフェミニズム!?
「啖呵(タンカ)」を武器にホモソな社会と闘った姐御は、
日本の伝統的なフェミニスト!?
日本のお家芸「異性装」、近松作品から続く「シスターフッド文化」など。
時代劇(股旅モノ)、やくざ映画を、史実と、フェミニズム視点で読み解く。
女子にも爽快、時代劇、任侠映画、股旅入門!
モデルとなった実在の姐御、姐御女優、女実業家たちの数奇な人生とは?
フィクションと史実をもとに、かっこいい姐御像を探る刺激的な1冊。
<おもな内容>
・ワンダーウーマン、キャプテン・マーベルにも影響を与えた? 日本の「ANEGO」とは?
・日本のお家芸「異性装」(男女逆転劇)がもたらした解放感
・近松作品から続く、日本の「シスターフッド文化」
・モデルとなった実在の姐御、姐御女優、姐御実業家たちの数奇な人生
・いまこそ観るべき「やくざ映画」「股旅もの」
・「男らしさ」を否定した戦前の人情作家・長谷川伸から、フェミニスト監督・加藤泰のすごさ
・日本にも、かっこいい女たちの生き様があった!
・ユニセックスを売りにした美空ひばりの魅力
・明治の「良妻賢母」教育が諸悪の根源? …etc.
感想・レビュー・書評
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「おきゃん」「おちゃっぴい」から始まり、映画などでの描写まで、読み物として興味深かったです。
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姐御、「啖呵」が聞こえてくるようです。強くてかっこよくて、見る人の心を虜にする女性。言葉を変えれば、男に全力で惚れ、全力で怒ることができる女性と言えるかもしれません。映画の世界では、緋牡丹博徒のお竜さんがぴったり当てはまると思います。実在の世界では、坂本龍馬の妻お龍や男装の麗人川島芳子たちでしょうか。伊藤春奈 著「姐御の文化史」、2019.10発行。面白い視点の力作だと思います。ノンフィクションに徹せられたからと思いますが、もう少し躍動感があればいいなと感じました。失礼しました。