アジア都市音楽ディスクガイド 韓国・台湾・ベトナム・タイ・インドネシア・香港・マレーシア・シンガポール・フィリピン・中国・ラオスの良曲600選
- DU BOOKS (2022年1月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866471457
作品紹介・あらすじ
シティポップ、K-POP、AOR、ギターポップ、R&B...etc.
70年代の名作から、配信のみの新世代まで、
アジア音楽のディガーたちが各国の良曲を厳選。
City Pop, Light Mellow, Future Funk, Boogieのファンにもオススメする600曲!
監修:
菅原慎一+パンス
インタヴュー&コラム:
山麓園太郎、柴崎祐二、田中絵里菜(Erinam)、寺尾ブッタ、長谷川陽平、VIDEOTAPEMUSIC、YUKIKA
レヴュー執筆:
石黒ユウイチ、Itch、内畑美里、金悠進、研究員B、菅原慎一、関俊行、辻村マリナ、寺尾ブッタ、永岡裕介、服部航平、パンス、HIRO a.k.a. Travel Digger、村田健人、山田勇真、yuki
感想・レビュー・書評
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シティポップの全世界的な流行を受け、アジア諸国で洋楽の影響を受けながら各国で発展してきたグローバル志向のポップミュージックを「都市音楽」と名付けて70年代から2010年代までの各国・各地域の名曲・両曲を厳選したディスクガイド。
とはいえ、70年代はほとんどがマレーシア等東南アジア諸国のディスクだったのだが、東アジアにそれにあたる両曲は果たしてあったのだろうか?また、日本でも人気があったあるアーティストの捉え方に「そうなのか?」と思わせられたのだが、そこの根拠等が知りたくもある。
いずれにしろ、近年はやっと日本でも東南アジアや台湾のアーティストがラジオで紹介されたり、フェスに参加したりしているので、この広がりには期待したい。 -
1970年代から2021年までのアジア各地の「都市音楽」を600曲紹介。「都市音楽」の定義は、「英米のコンテンポラリーなブラックミュージックやAORなどのテクスチャーを持った、各都市の中産階級による/に向けた『グローカル』音楽」。
70年代は意外なことに東南アジアが多く、80年代後半から香港、90年代からは台湾が増えていく。全体の半分は2010年代以降で、2017年から急増、そこから現在のブームに直接繋がっている。2017年以降は韓国が最も多いが、その分に多様な曲も多い。
Spotifyにプレイリストもある。
(Spotifyにはないもの、日本では聴けないもの、登録漏れもある)
https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1DWUYqOHKAREHh?si=09bc30382dcf436a
「ある音楽語彙がグローバルに広がって、それがローカルな要素に還元されて、シーンが花ひらく。かつ、都市生活者によってその生活風景が自己言及的に描写されていく」(p.189)
「『日本のシティポップに影響をうけた』という言い方がされがちだが、各地ごとに成長していったと考えたほうがいい。」(p.189)
「シティポップのデザインやヴィジュアルは、都会の音楽なのにリゾートっぽいイラスト。それは当時の日本の若者文化における『日常の中の非日常』志向の現れ。便のいいリゾート地まではドライブするけど実存を揺さぶるような『本当の旅』には出ない。リゾートというのはあくまで都市生活の中で想像可能なもので、差し迫った何かからの『逃避』ではなくて、都市的ライフスタイルを補完するもの=『帰るところのある遊行』」 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000057435