からあげビーチ (レアキッズのための絵本)

  • 文響社
4.12
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本棚登録 : 171
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (44ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866513652

作品紹介・あらすじ

RARE KIDS(レアキッズ)応援絵本シリーズ第1作!

ちょっとユニークな子どもたちを応援する絵本シリーズです。



1冊目のテーマは食べ物。

主義、考え方、体質、宗教などによって食べられないものがある人が

いるということを子供にわかりやすく伝える絵本。

ベジタリアン、イスラム教、小麦アレルギー、卵アレルギーなど、

食べられないものがある人がいるということを、からあげ家族のストーリーで

子どもに楽しくわかりやすく教えます。



*レアキッズ絵本シリーズとは

レアキッズのための絵本シリーズは、ちょっとユニークな子どもたちを応援するシリーズ。

人見知り?アレルギー持ち?海外にルーツがある?めずらしい血液型?あるいは、左利き?

みんなのことを、わたしたちはレアキッズとよぶ。

ときに、つらいことやさみしいこともあるかもしれない。

でもレアは、キミの勲章だ。かけがえのない個性だ。そのままでいいんだよ。

大人になったら、きっとキミらしく輝くから。

この絵本シリーズは、すべてのレアキッズとそのまわりにいるみんなに楽しいエールを送ります。

感想・レビュー・書評

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  • 私たち夫婦は、3年前にペスカタリアンになり、2年間かけて徐々にヴィーガンになっていきました。
    しかし子どもたちには、どういう食を選ぶのか、自分自身で判断してほしいと思っています。
    その判断ができる年齢に成長するまでは、私たちの思いを無理に押しつけたりしないようにしようと思っています。

    いつも仲良くしている友人のなかには、豚肉を食べないようにしているユダヤ人や、グルテンフリーの食品しか食べられない友人がいます。
    私たちがどうしてお肉を食べないのか、私たちの友人がどうして豚肉を食べなかったりお好み焼きを食べなかったりするのか、子どもたちがちゃんと理解するまでにはまだ時間がかかると思います。
    この絵本は、まだ幼くてもなんとなく理解する最初のきっかけになると感じました。
    「グルテンフリー」とか「ハラール」なんて言葉はまだ聞いても理解できないと思います。
    でも、この絵本を読めば世の中にはいろんな人がいるということだけはわかりますし、「グルテンフリー」「ハラール」といった言葉は頭に残るでしょうから、そのうちその意味をちゃんと理解できるようになると思います。
    (「コシェル」もあればなおよかったのですが…)

    食の多様性を理解するのに、「からあげビーチ」というテーマを選んだ作者の発想は素晴らしいと思いました。
    唐揚げがビーチを歩くというだけで面白いので、単純に絵本として楽しめます。

    多様性が叫ばれるようになった昨今、「多様性」という言葉を使いつつちゃんとそれを理解していない人がなんと多いことかと日々感じて生きています。
    そんな大人にも、ぜひこの「レアキッズのための絵本」シリーズを読んでもらいたいです。
    このシリーズにはこれからも期待していますし、次の作品もぜひ読もうと思います。
    「レアキッズ」がレア扱いされない世の中になりますよう。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00304526
    【『絵本で学ぶSDGs』(平凡社)掲載絵本】

  • “からあげ”で多様性を、わかりやすく教えてくれます。

    主義、体質、宗教、考え方、ほんとにいろいろありますね。

    なんせビーチだし、からあげだし、で押し付けがましくなく、意外性をもって楽しく読めます。

    違うからといって、閉ざしちゃうのは良いことではないので、こういうキュートな絵本などで認め合う土壌を作っておきたいですね。

    “日本科学未来館”で読ませていただきました。科学コミュニケーターさんオススメだそうです。

  • 子供のため?いえいえ、大人が読んでもためになります。
    かわいいからあげくんに癒されながら、ちょっぴり辛口で愉快な体験をしましょう。
    いろいろなからあげさんたちに笑ってしまったりびっくりしたり、素敵なビーチでバカンスです。

  • ・多様性

  • ソ連生まれの6カ国で育ち電通で働く著者と聞いて読んでみた。
    可愛い表紙に卵焼きがトランク、お弁当箱は車と何とも発想が良い。

    唐揚げとビーチというミスマッチな表紙から展開される多様性への理解を求める作品。

    幼稚園や小学生に向いてるとも言えますが、改めて私たち大人もちょっとクスッとする唐揚げを通して理解することができる。

    大切な食事(唐揚げ)を通して楽しく読めるのもいいところ。

    あとがきを読むとこの本を著者がなぜ作ったのかよくわかる。
    新しい「おいしい」を皆んなで探そう。

  • 唐揚げがかわいい、そして食いしん坊。
    アレルギーだけじゃなく、
    宗教や主義によって、食事はかわることを知る。
    許容され配慮される社会へ

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著者プロフィール

ソ連(当時)レニングラード生まれ。
両親の転勤とともに6カ国(ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ)の各国の地元校で多様な教育を受けた。
その中で、何事も絶対的な「ふつう」は存在せず、誰もがどこかちょっとユニークな部分を持っていることに気づく。
広告代理店入社後、様々な広告を企画し、2015年の世界のコピーライターランキング1位に。
国内外の広告やデザインアワードの審査員歴を持つ。
移民。左利き。ペスカタリアン。人見知り。日本では、早生まれ。
他の著書に『ナージャの5つのがっこう』(大日本図書)、『からあげビーチ』、『ヒミツのひだりききクラブ』(文響社)がある。

「2022年 『じゃがいもへんなの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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