西欧800年の指輪史

  • ガイアブックス
3.60
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 72
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866540306

作品紹介・あらすじ

本書は、中世から現代まで、西欧の伝統にのっとってヨーロッパで作られてきた指輪を、ロンドンのヴィクトリア・&・アルバート博物館(V&A)の類稀なる2000点以上のコレクションから選んで紹介する。


指輪のルーツは、魔除けや護符、地位や身分の証明、婚約や既婚のしるし、武器などの目的から装身具として始まったといわれている。
人類の歴史を通じて、指輪は、広義の装飾美術の流行に沿って変遷してきた。さらに、指輪は単なるファッションではなく、富や地位の象徴でもあった。

本書は、指輪にまつわる800年の歴史的背景を6つの章に分け、その時代ごとの流行や技法、指輪に関わる人々の歴史をも解説している。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 業界人のために「西欧800年の指輪史」を1月24日刊行。英国の博物館の展示品をクリアなカラー写真で見せ、解説 - 株式会社ガイアブックスのプレスリリース
    https://www.value-press.com/pressrelease/235479

    書籍『西欧800年の指輪史』 | ガイアブックス(Gaiabooks)
    http://www.gaiajapan.co.jp/books/fashion/4870/

  • ヴィクトリア&アルバート博物館収蔵品から、指輪を紹介。
    中世から現代までのヨーロッパで作られた指輪の歴史を語る。
    第1章 1200-1500年  第2章 1500-1700年
    第3章 1700-1820年  第4章 1820-1900年
    第5章 1900-1950年  第6章 1950年-現在
    用語集、参考文献、注、索引有り。
    ・ヴィクトリア&アルバート博物館収蔵品の起源
    信仰から愛情まで、人心に添い身に着けられてきた指輪。
    ヴィクトリア&アルバート博物館の、指輪コレクション約2000点
    から、中世~現代に亘る西欧の指輪の歴史とデザイン等を
    語っています。
    1500年代までの、銘刻や聖者の姿に込められた信仰と治癒、忠誠等。
    1700年頃までには、エナメルの使用が始まり、ルネサンスの金細工
    職人たちの隆盛。大人と同様に守りと健康が込められた子ども用。
    追悼に使うメモリアル・リングも登場。
    1820年頃までは、ロココ~新古典主義。
    可憐なジャルディオッティ・リングとギリシアやローマ風の流行。
    形見の指輪と亡き人の髪を入れる技術。
    1900年頃までは、モザイクや蛇。デザイン書や指導書が登場。
    1950年頃までは、アーツ・アンド・クラフツ運動とアールヌーボー、
    アールデコ等の様々な芸術活動の影響。
    プラチナやホワイト・ジュエリーの登場と大胆で印象的なデザイン。
    1950年以降は、ジュエリーはアートになり、宝石以外の素材を
    使った、宝石職人たちの自由な発想が発揮されるように。
    ちなみに、日本人の作品が一個紹介されています。
    そして、どの年代でも共通する目的は、愛情とお洒落な装いです。
    さすがに上流階級の方々の指輪が多いのだけど、
    あんなに大きい宝石をたくさん盛ると、指が痛くなりそうだなぁ。

  • ふむ

  • 図書館で借りた本。
    ヴィクトリア&アルバート博物館の指輪コレクションから読み解くというサブタイ。
    表紙の鼻の指輪はルイス・ミューラー、裏表紙の唇はソランジュ・アザグリー・パートリッジのホットリップス。
    ホットリップスはぐぐったら他にもバリエーションがあるのね。かわいい。
    p54の肖像画で指輪と手首を黒い糸で結んでるのは落下防止&おしゃれな風習だったらしいです。
    数本組み合わせて一つの指輪になるとか、仕掛けのあるタイプが好きだなぁ。

  • いつの時代の指輪も指輪は愛情、忠誠心、追悼、信仰のシンボル。

    いつの時代の作品を見ても、美しく、想いが込められているように感じる。

    古の時代の指輪は、細工が細かく、機械化されていない時代によくこんな加工できたな、、としみじみ思った。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

ヴィクトリア&アルバート博物館の彫刻・金属細工品・陶磁器・ガラス工芸品部門の専門職員で、指輪のコレクションに特別の責任を持っている。宝石に関する著述や講演を行い、ウィリアム&ジュディス・ボリンガー・ジュエリー・ギャラリーの再展示に携わる。ヴィクトリア&アルバート博物館が所蔵するギルバートコレクション中のゴールドボックスに関する寄稿をはじめ、同博物館の出版物の多くに寄稿している。

「2020年 『西欧800年の指輪史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

和田侑子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×