- Amazon.co.jp ・マンガ (150ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866751054
作品紹介・あらすじ
ひとり森で暮らす魔女のアリッサは、ある日人間の赤子を拾う。戸惑いつつも、ビオラと名付け、赤子を育てることにしたアリッサ。そして16年後、ビオラは、アリッサのことが大好きなマザコンモンスターになったばかりか、想像を遥かに超える成長を見せ……って、成長しすぎー!! 見た目が逆転した親子のほのぼのコメディ、ついに登場!!
感想・レビュー・書評
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スコア4.0
4巻まで読んだ。未完結。
結構シュールで良き。 サンプル読んで買ったのに、内容忘れてまた読み始めた。親子関係すら忘れてて、2回目も楽しんだ。出オチ感強いんだけど、普通に続きも楽しい。 こういうクスっとなっちゃう話、好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作者さんのツイッターフォローしてたのに漫画を書かれてるの知らなくて、こないだ公開されてた眠りの妖精の話がおもしろすぎてしかも1巻無料だったので読んじゃった 設定や笑いのノリがすごく好きなやつだった
出てるぶん全部読みたい -
こぼこ魔女の親子事情(1) (メテオCOMICS)
なんかハイテンション♪(笑)
魔女のアリッサが、森で出会ったのは人間の赤ん坊。
ビオラと名付けられたその子の16年後、色々と成長し過ぎなすっかり黒ギャルなマザコンモンスターに、そして子供らしくビームの出る使い魔をねだるお年頃に!
でも、人間といいつつ、赤ん坊の頃に、無意識におね召をするくらいな魔法力があったりと、まだまだ謎も?
楽しい作品♪
ツボは、アリッサを心配なあまり、アリッサに話しかけた男達に「お尻からピーナッツが止まらなくなる魔法」なんて恐ろしい魔法だ!
笑いました(笑)
#ピロヤ
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#メテオコミック -
瞬間、瞬間を切り取って、出オチにしていく母娘の愛情手帳。
一時期SNSサイト「Twitter」上を席巻した一大創作ムーブメント「魔女集会で会いましょう」の遺伝子を汲んだ作品のひとつです。
不躾ながら他社作品の紹介ついでにそちらの潮流について触れますと、同ジャンルの中で商業展開にまで至った作品としては一迅社さんから発刊されている『魔女集会アンソロジーコミック(既刊二巻)』などが挙げられます。
そちらの方で分析も兼ねたレビューを少々連ねさせていただきましたが、本作については「魔女集会」の基本コンセプトを押さえつつも、飽きさせない、目まぐるしい展開力で読者を爆笑の渦に叩き込む快作です。
剛速球気味のギャグの味がジャンルにおける新展開を見せていただいたようで実に感慨深いようです。
では、本作の解説について。
まずはタイトルと冒頭数ページの母娘の外見逆転現象(劇的ビフォーアフター)からして、一瞬でコンセプトは悟っていただけると思いますが、一応説明しておきます。
長命で幼い外見のまま子どもの成長に四苦八苦する魔女の母「アリッサ」。
早熟で妖艶な外見に育ち、勢いとラブに任せて母親を振り回す人間の娘「ビオラ」。
とりあえず、主人公である母娘二人組を押さえておけば本作を楽しむうえで問題ないかと。
主従というより、しっかり出来上がった信頼と安心の親子関係の下に、作品の芯は親子愛一本で通してきます。
渦中の人という意味で人間関係は血のつながらない母娘を取り巻くものに集約されているので、キャラの把握に迷うことなく純粋に笑いに向けて頭を回転させることができるのは強いですね。
その上でページをまたいでどころか、一コマ後が予測不能なギャグを連発してくる展開力も相当高いです。
ボケの方向性としてはありあまる魔力を振り回した結果として豪快な着陸をするビオラを筆頭に結構力業が多く、パロディなどの事前知識を選ぶネタもそうないのでかなり万人向けです。
一応アダルティなネタもありますが、大体がちょっとした下ネタ程度なので問題ないかと。
また、ノータイムで通常のコマ運びと四コマ漫画の形式を切り替えてきますが違和感はさほど感じません。
やはり最低でも二枚のイラスト(成長前と成長後の子ども、変わらない魔女)さえあれば、読者の想像力も借りて世界観を成立させる「魔女集会」から生まれたこともあってなのかもしれません。
二コマでオチをつけると考えれば、むべなるかな。
あとは作中に登場する謎の生物のデザインも、本格派っぽいようでいて極めてゆるい本作における魔女の世界を表現しているようでとみに好きです。
準レギュラー格(マスコット枠)の、二十秒くらいで描いたデザインの「フェニックス」には悔しいですけど、シンプルさゆえに線の真似が難しいだろう、そんな完成度の高さを感じてしまいました。
ビオラの他にも、不死鳥らしく謎のスペックの高さを発揮するフェニックスだったり。
あと、アリッサの知人でマッスル系おかみさんの「リラ」だったりと、作中のパワーバランスは色々な意味で散っていて、それぞれがパワフルな動きで作品をかき回すので正直シリアスになっている暇はありませんでした。
ちなみにこの手の作品は、実際はどうあれ「魔女」と「人間」に与えられた天命の差から「離別(死別)」を想起されることも多いようです。
ですが、一応「ビオラ」が捨て子になっていた謎という形でシリアスの種は撒きつつも、なぜかいる「フェニックス」の存在が変な意味で今後の安心を担保してくれています。
結論として、ストレートに好意を向け合う母娘関係とはいいものです。
外見と内面のズレって形で王道の絵面を避けつつ、長命者とまだまだ子供なふたりの対比を見せて、ギャグの被害者になる不憫枠を作りつつも陰湿さは感じさせない――など、諸々の手管を感じるなど。
と。
つまるところ、正しく「でこぼこ」だからこそ「ぴったり」な、親子のこれからをもっと見てみたくなりました。